生命の謎に迫る、遺伝子複製を進めるタンパク質の機能あきらかに

生命の謎に迫る、遺伝子複製を進めるタンパク質の機能あきらかに
この星で生きているものは3つの領域に分けられる。食品や薬品のCMなどでおなじみの微生物/真正細菌の「バクテリア」、人間を含む動植物が属する真核生物の「ユーカリア」、そして極限環境に存在する古細菌の「アーキア」は第3の生物とも呼ばれている。
現代に分子生物学が発展し、ゲノム(遺伝子+染色体)解析が進んだことにより、遺伝子本体であるデオキシリボ核酸(DNA)が有する情報、およびDNAとともにタンパク質生合成に関与するリボ核酸(RNA)の全容が明らかとなった。生物はその遺伝子配列すなわち進化系統に基づいて、上記3ドメインに分類された。なかでも、深海底の熱水噴出口や塩湖などにも生息する「アーキア」は近年、世界の研究者らの注目の的である。 真核生物ユーカリアの性質、タンパク質を体系的に符号化する遺伝子を持つことが判明しつつあり、バクテリアと同様核を持たない細胞からなる原核生物でありながら、それはユーカリアのルーツではないかと――。 そ...

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