高加圧スポット溶接に対する対応力を強化したロボット

低燃費でかんきょうに優しいエコカーの開発が進められている中、自動車ボディーには車体軽量化のために従来とは異なる新しい素材が採用され始めている。その溶接工程では、より加圧の高い溶接への対応が求められるようになった。

安川電機は、自動車のスポット溶接用途の新型ロボット「MOTOMAN-SP110H」(可搬質量110kg 最大リーチ2044mm)、「MOTOMAN-SP180H」(可搬質量180kg 最大リーチ2702mm)、「MOTOMAN-SP225H」(可搬質量225kg 最大リーチ2702mm)の計3機種を販売開始した。自動車ボディーや部品のスポット溶接用途に向けて開発された。

近年、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)、燃料電池車(FCV)など低燃費で環境に優しいエコカーの開発が世界規模で進められている。それに伴い自動車製造ラインの構成も大きく変化しつつある。特に、自動車ボディーの製造工程では、低燃費性能の要求に伴う車体軽量化のために、アルミニウムやハイテン(高張力鋼板)など従来の鋼材とは異なる新しい素材が採用され始めている。

それらの新素材を使った自動車ボディーの溶接工程においては、高加圧スポット溶接への対応が求められるため、それに合わせたライン作りが必要とされている。また、従来にも増してライン長の短縮による省スペースや工程統合による高付加価値ラインの構築が求められている。

こうしたニーズに対し、安川電機が開発した新型スポット溶接ロボットは、信頼性を確保しながら、高速かつ高密度配置を実現し、高付加価値を追求した次世代の生産ライン構築への包括的なソリューションを提供する。また、新たな制御方式を採用し、世界各地で異なる電圧や安全規格にも対応できる新型ロボットコントローラ「YRC1000」との組み合わせで、ロボットの性能を引き出すという。