Postgresの構築から運用までトータルでサポート

近年、オープンソースソフトウェア(OSS)の信頼性、品質向上に伴い、導入や運用上のコストメリットから、OSSのデータベース利用が急速に拡大している。その中でも「Postgres」は小規模から大規模システムまでをカバーするデータベースとして、移行を検討される企業が増えている。

富士通北陸システムズは、オープンソースソフトウェア(OSS)のデータベースソフトである「Postgres(ポストグレス)」の構築から運用までトータルにサポートするサービス「トータルPostgresソリューション」を提供開始した。

トータルPostgresソリューションは、Postgresをベースに富士通北陸システムズがこれまで培ったデータベース(DB)およびインフラ構築技術の活用で、顧客企業のインフラ基盤において信頼性の高いシステム運用を可能にするサービス。同社では、これまでミッションクリティカルシステムなどの大規模案件を中心に、1,000件以上のインフラ構築、DB構築、移行案件を実施してきた。

サービスの提供範囲は、Postgresの構築、移行をはじめ、サーバ、ストレージの構築やバックアップ・リカバリ、災害対策の運用、アプリケーション移行など一連のシステムインテグレーション作業が含まれる。同サービスは大きく「Postgres移行ソリューション」と、そのオプションとなる単体サービスとして「アプリ資産マイグレーション」「DBマイグレーション for Postgres」「バックアップリカバリーソリューション for Postgres」「ディザスタリカバリーソリューション for Postgres」などを提供する。

他データベースからPostgresデータベースへの移行には、移行前後の機能差やデータの非互換項目など配慮すべきポイントが数多く存在する。Postgres移行ソリューションは、同社のDBノウハウを基に顧客システム環境に合わせたPostgres環境構築を安価でかつ包括的に支援するサービスだ。

DB移行に伴い大きな課題となるのが「アプリケーションの移行・動作確認」だ。アプリ資産マイグレーションでは、各SI工程別の独自移行ツールを開発し、安全・確実なアプリケーション移行を支援する。

DBマイグレーション for Postgresは、短時間でのデータ移行、確認を実現し、システム停止時間を短縮。バックアップリカバリーソリューション for Postgresでは、Postgresのバックアップ/リカバリ機能とストレージ機能を連動させ、DB容量に依存しない高速でのオンラインバックアップ/リカバリを実施可能にする。ディザスタリカバリーソリューション for Postgresでは、ストレージ機能と連動し、Postgresの災害対策環境を構築する。被災時の切り替えだけでなく、定期保守の場合においてもスイッチオーバー、スイッチバックの切り替えが容易だという。

サービスの提供価格は、Postgres移行ソリューションが95万円から(税別、個別見積り、以下同)。アプリ資産マイグレーションが100万円からとなっている。また、DBマイグレーション for Postgresが50万円から、バックアップリカバリーソリューション for Postgresが80万円から、ディザスタリカバリーソリューション for Postgresが100万円から。