脳と心臓の活動、ウェアラブル測定へ

脳と心臓の活動、ウェアラブル測定へ
電子工学と物理学の融合。その効果がパソコン等のハードディスクドライブ容量を飛躍的に向上させた、巨大磁気抵抗(GMR)が発見されるまで、電子がもつ電荷(帯電量)とスピン(角運動量/磁化)の自由度はおよそ別々に応用されていた。
そしていま、一定の条件下で系の運動や状態変化を独立して変化させうる電荷とスピン、それぞれの自由度を合せて応用する「スピントロニクス」研究が盛んになっている。固体中におけるスピン偏極、スピン注入、スピントルクなどのスピン流と呼ばれる特異な物理現象の基礎研究と、その実用化の両面において、日本は世界的にずば抜けた実績を誇っているという。 東北大学大学院およびコニカミノルタの共同研究グループは、室温で簡便に動作する、高感度かつ高分解能のトンネル磁気抵抗(TMR)素子生体磁気センサを開発し、脳活動の一つであるα波の検出に成功した。液体ヘリウムを使用しない室温で簡便に動作可能な素子で脳磁信号を検出したの...

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