どこでもいつでも、安全安心プリンティング

近年、運用コスト低減のために基幹システムでもオープン化、クラウド移行が進んでいる。官公庁や企業において、業務システムの帳票や業務文書における認証印刷、印刷履歴の管理といったセキュリティ対策が求められている。

また、モバイルコンピューティングの進展と、政府が旗を振る「働き方改革」にともない、スマホやタブレットなどを活用した新たなワークスタイル環境の実現に向け、場所を問わずに印刷可能なクラウド環境を利用した印刷運用が求められているという。NECと、シーイーシーは、基幹系業務システムやオープン系システム、クラウド環境などでもセキュアな印刷ができる、両社の製品を連携させた基盤の販売を開始した。

業務システム向けの統合印刷管理ソフトウェア「WebSAM PrintCenter V」と、クライアントPC向けのICカードや生体情報を用いた認証印刷ソリューション「SmartSESAME SecurePrint!」が連携した、今回の印刷基盤では、クライアントPCからの要求だけでなく、大量に一括出力される業務システムの帳票プリンティングでもプリンタ側での認証印刷を実現する。これにより、各人が目的の帳票のみ印刷可能になるため無駄な印刷を削減でき、プリンタへの印刷物放置による情報漏えいも防げる。

ほかに、「誰が」「いつ」「どんな内容」を印刷・コピーしたかの操作履歴、さまざまなベンダーのプリンタ機器の稼働時間や消耗品残量も保存管理できるため、印刷運用の総合的な把握、ルールの徹底やコスト削減の推進に役立つという。両社製品の連携ソリューションは来年度、コンビニや駅・空港等の公共施設において、クラウド環境を利用した印刷運用による「どこでも印刷」を実現――。必要な時に必要な場所で印刷出力ができるだけでなく、紙帳票やデータを持ち歩くことによる紛失リスク低減を支援するとのことだ。