工場の「ドカ停」の防止・短縮化を支援するツールを提供

日本ラッドは、自社製IoTプラットフォーム「Konekti(コネクティー)」と連携した工場向けソリューション「Konekti Apps Connected Industries」の販売を開始した。

Konekti Apps ConnectedIndustriesでは、ライン全体の設備を接続し、設備の稼働状況や生産性能のモニタリング可能な分析ツールを搭載し、瞬時にラインの状況を把握することが可能。また、設備稼働率向上の切り札になる停止時間の縮減を実現するために、異常を早期認識できるツールや予知保全につなげるデータ作成、過去の対処履歴の閲覧が可能なツールを用意し、設備が長時間にわたり停止する「ドカ停」の防止・短縮化を支援する。

さらに、不良製造時の製造状態把握のため、異常履歴やセンサー値を一元的に保存し、製造ロットなどによる検索・分析ができるデータベース機能を搭載。この情報を活用することで品質向上を図ることが可能だという。

ソフトウェアはゲートウェイマシンにロードされた状態で提供されるため、簡単なコンサルティングのみでの導入が可能。また、エッジコンピューティングによりPLCやセンサーからの情報をPC内で加工する仕組みを採用しており、国内外250以上のPLCやCNC、プロトコルに標準準拠している。簡単な設定のみで設備からの情報取得と情報閲覧が可能。

少子化時代を迎えた日本の製造業においては、働き手の減少により生産能力自体の低下だけでなく、職人技で維持されてきた生産技術を継承できないことによる品質低下への懸念されている。このような課題を解決するために、IoTにより集約されたデータを自動化や設備稼働率向上に活用するニーズが活発化している。

日本ラッドでは、このようなニーズの高まりに着目し、アドバンテックと業務提携を実施し、製造業向けのIoTソリューションを強化し、数多くの導入を支援してきた。今回、日本ラッドでは積み重ねたノウハウを集約し、工場 IoT 化に必要な基本的な機能の全てを提供可能なパッケージソフトウエアとして販売することにした。