いま日本は健康ブームである。健康をテーマにしたテレビ番組を見ない日はない。だけでなく、国を挙げて健康増進、健康長寿を目指している。
理由は生産年齢人口の減少を背景にした、企業・団体の活力維持および事業継続、ひいては国際競争力の向上、そして保健医療費の抑制だろう。
特定健診・特定保健指導をはじめ「データヘルス計画」や「健康経営」など、多方面でさまざまな予防・健康づくりに取り組んでいる。各種健康データの活用により、効果的な保健事業の実施が目指されている。一方、一人ひとりの取り組みが重要であることから、昨年5月には厚生労働省から「個人の予防・健康づくりに向けたインセンティブを提供する取組に係るガイドライン」が公表され、個人へのソフトな報酬付与が推進されているという。
キングレコードとNTTデータはきょう、「健康×エンターテインメント」領域における事業創出にむけ、今月16日から共同で実証実験を行うと発表した。
'07年からサービス利用者にヘルスケアポイントを付与し、予防・健康づくりの参加率・継続率を大きく改善しているNTTデータ、そして今年1月から提供開始した「アニソンフィットネス(A-fit)」のイベントにて1,000人超の参加者を集めたキングレコード、両社の知見と実績を合せてより魅力的なサービス提供を目指す。
AI(人工知能)搭載のチャットボットを開発し、A-fitのキャラクターがLINE®で本人を励ましたり、活動記録に応じた情報を届けたりする機能を提供――。同キャラ(2種類から選択)とお友達登録すれば、A-fit実施、ウォーキング、公式イベント参加、AIキャラクターとの会話等でポイントがもらえる。キャンペーン限定キャラクターグッズなども計画されている。今回の実証実験により、予防・健康づくりのパートナーとしてのAIの活用方法に関する検証を行うとのことだ。