悪筆の領収書、書類も楽々データ処理へ

私は悪筆である。ペンは持たない。必要に迫られ署名をすることはあるが、職場で文字や数字、文章を手書きすることはまずないと言い切れるだろうか――。

店なら伝票や領収書を書くことはあるし、オフィスでも申請やら交通費の精算等でペンを持つことがある。

昨今、働き方改革など、職場で業務の効率化が求められる中、日立ソリューションズは、膨大な紙書類のデータエントリー業務に人工知能(AI)を活用する「活文 データエントリー業務支援ソリューション」によって、顧客の業務効率化を支援してきた。が、企業では、領収書や申請書など、手書き文字を含んだ書類が膨大にあり、これらの書類を電子データ化するには、今までのOCR処理では実現が難しく、書類ごとに設定作業が必要など、さまざまな課題があり、業務効率化の障壁となっていたという。

同社はきょう、電子化された書類から必要な情報をAIで自動抽出する「活文 Intelligent Data Extractor(活文IDE)」に、活字や手書き文字を自動認識するOCR処理機能を追加。活字をOCR処理するオプションを明日から、手書き文字をOCR処理するオプションを12月1日から、それぞれ販売開始すると発表した。

読み取り位置の事前定義が不要で、スキャンした紙書類からテキストデータを生成できる、今回提供のOCR処理機能はまた、これまで自動取り込みが難しかった領収書や申請書など、手書き文字を含んだ書類についても対応する。活文IDEは、「活文 データエントリ業務支援ソリューション」の中核製品であり、利用者は、従来必要だったOCRソフトの導入なしに、スキャナーで書類を読み込むだけで、手書きを含めた記載文字の認識からデータの抽出までを自動的に行える。

データ抽出作業の運用負荷を低減し、作業工数を大幅に削減する。さらにRPAとの連携で、システム入力までを自動化でき、業務効率の大幅な向上が望めるという。