愛犬家に朗報!

愛犬家に朗報!
犬は家族である。昔は番犬として玄関脇や裏庭に繋がれていることが多かったが、いまは屋内で飼い主とともに暮らしている。盲導犬や介助犬として、ひとの生活を支えていることも多く、ふつうの犬でも人の暮らしに潤いや張りを与えたり、仕事を手伝ったりする。
けれど犬は、寿命が短い。人よりも遙かにはやく、虹の橋を渡っていく。 散歩中、端整な顔立ちで愛想を振りまいていた、近ごろ見かけないと思っていた「タロちゃん」は、彼が大好きだった植込みからにゅっと現れたとき、尻尾がなかった。腰に大きな手術跡があり、聞けば腫瘍を切除したとのこと。「ママの愛で人へと一歩、進化したんだね」と慰めたが、半年もしない間に、そのとき笑みを浮かべたママの姿も散歩道で見かけなくなった。 人生のパートナーでもある犬の、死因の約3割は悪性腫瘍だ。特に高齢犬ではその傾向が高いと考えられる。腫瘍には現在、外科・放射線・化学の3大療法が主に用いられている。犬の体への負担や副作用、がん種と...

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