子ども用ショッピングカート、IoTでスマートかつスムースに

幼い子どもを連れてスーパーマーケットやショッピングモールに行く。と、親は買い物に集中できないので、クルマ形のショッピングカートに我が子を乗せる。

子どもは、はじめこそステアリングを握ってご機嫌だが、まもなく退屈してしまう。そして親はやっぱり――。

そんなショッピングをIoT(Internet of Things)化し、親子ともに楽しめるようにする。実証実験をゼンリンデータコムとネオスが行っている。場所は三井ショッピングパーク ららぽーと立川立飛、期限は今月27日(日)。さまざまなIT(情報技術)ソリューションを展開しているネオスは、子ども用ショッピングカートにタブレットと位置情報センサを載せた「スマートキッズカート」を開発していて、今回そのプロトタイプを提供。一方、ゼンリンデータコムは、GPS信号なしにナビゲーションや動きの分析等ができる「屋内動態管理ソリューション」を提供している。

将来的には子どもを連れていながら快適にショッピングに集中してもらえる、「お買い物スムース化」の実現とそれによる顧客満足度の向上、位置情報センサによる顧客動線分析データのマーケティング活用や、施設内を回遊するデジタルサイネージとしての活用など、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」事業への展開を目指すという。

今回の実験で、子ども連れの買い物客に利用してもらい、その利用動向や傾向、ニーズを定性的・定量的に調査する。キッズカートには、子どもたちに人気のキャラクター「クレヨンしんちゃん」と「beポンキッキーズ」を起用したコンテンツを搭載とのこと。

子どもたちにとって退屈な時間になりがちなショッピングにおいて、従来カートではできなかった、飽きることなく楽しみつつ知育的な効果も得られる環境を提供することで、それを「楽しいひととき」とし、ひいては親にとってもスムースかつ快適なコトにするという。