東武線浅草駅で侍のマネキンが観光地案内

凸版印刷株式会社(以下、凸版印刷)と東武鉄道株式会社(以下、東武鉄道)は2017年7月21日、対話型AI(人工知能)を活用した訪日外国人向け観光案内サービスの実証実験を開始すると発表した。東武鉄道浅草駅「東武ツーリストインフォメーションセンター浅草」で2017年7月25日から8月24日まで実施する。

この実証実験は、凸版印刷が新たに提供を開始したサービス「AIコミュニケータ」のラインアップの1つである「AI-SAMURAI」を用いて実施する。

AIコミュニケータは、凸版印刷が新たに提供を開始した対話型AIサービス。親和性とインパクトのあるインタフェースとAIによる的確な情報提供を組み合わせたもので、楽しく簡単に欲しい情報を入手できる。

凸版印刷が従来培ってきた店頭での顧客接点向上に向けたソリューションのノウハウを活かすことで、インパクトのあるデザインや親しみのあるキャラクターなど多様なインタフェースの設計が可能。問い合わせに対してAIによる正確な回答を提供できることに加え、観光案内や施設案内など様々な利用シーンに応じて最適なインタフェースを設計する。これにより、集客効果が向上し、より多くの利用者と接点を持つことが期待される。

実証実験は、インバウンドの増加に伴う多言語対応や将来的な案内業務の効率化・情報提供の最適化を検証することが目的。日本を代表する観光地で、国内外から年間約3,000万人が訪れる浅草にて両社共同で実施する。

具体的には、駅構内に設置されたサムライの格好をしたマネキンが利用者の質問に応じて、浅草駅構内や周辺の観光情報、夏のキャンペーン情報などを音声とモニターにより日本語と英語で紹介する。

今回、株式会社Nextremerの対話システム「minarai」が搭載されたAI-SAMURAIを、凸版印刷が共同で開発。訪日外国人向けの観光情報案内サービスとして提供する。

凸版印刷と東武鉄道は今後、AIを活用した新たな観光サービスや、5G(第5世代移動通信方式)など、次世代技術の活用を想定した将来における様々なシーンでの案内支援やサービス向上に向けて取り組む予定。