決算短信を自動分析するレポートサービスを提供開始――カブドットコム証券

カブドットコム証券株式会社(以下、カブドットコム証券)は2017年7月14日、株式会社xenodata lab.(以下、xenodata lab.)と提携し、自動決算分析レポート「xenoFlash(ゼノ・フラッシュ) for kabu.com」(以下、xenoFlash for kabu.com)を提供開始すると発表した。決算発表後、瞬時に決算発表内容の定性情報を含めた要点をまとめ、インフォグラフィックスにより理解しやすいインターフェースで提供する。

今回提供を開始したxenoFlash for kabu.comは、適時開示情報に掲載された決算短信のメタデータをxenodata lab.の独自のロジックでインフォグラフィックス化。kabuステーションの「Fintechプラン」、「Premiumプラン」向けの最新機能として、個人投資家に分かりやすいインターフェースで利用してもらうというサービス。

レポートの内容については、原則、固定のロジックにより自動生成され、数値の検証処理のプロセスも自動化している。数値以外の定性的なテキスト情報は、全て決算短信内の表現に準じ助詞などをシステム処理により自動補正している。

xenodata lab.は、自然言語処理を核とした企業・財務分析AI(人工知能)開発事業に携わっている。また、個人投資家向けのAIによる自動生成決算分析レポート「xenoFlash」を主軸サービスとし、日本の上場株式銘柄に特化して企業の決算情報を収集し、その情報に含まれる自然言語も含めて分析。要点をまとめてビジュアル化したレポートを提供している。

同社は、株式会社三菱UFJフィナンシャルグループが設立した「MUFG Digitalアクセラレータ」の第一期(2016年3月~7月)に採択され、カブドットコム証券代表執行役社長の齋藤正勝氏がメンターとして協業の検討を進め、2016年8月の同アクセラレータDEMODAYにおいてグランプリを獲得した経緯がある。

kabuステーションの利用料は月額972円(税込)。顧客の取引実績や口座状況に応じて、無料で利用できる。