キャノンITSとNTTデータ イントラマート、BPM分野で協業
BPMとは「Business Process Management」(業務プロセス管理)の略称。業務の進め方(ビジネスプロセス)に「分析」「設計」「実行」「モニタリング」「改善・再構築」というマネジメントサイクルを適応し、継続的にプロセスを改善しようというもの。BPMシステムとは、BPMを実行するために複数の業務プロセスや業務システムを統合・制御・自動化し、業務フロー全体を最適化するための技術やツールを指す。
今回、両社はキヤノンITSのWebアプリケーション自動生成ツール「Web Performer(ウェブパフォーマ)」と、NTTデータ イントラマートの「IM-BPM」を連携させたサービスを2017年7月下旬から提供開始する。
NTTデータ イントラマートのIM-BPMは、営業・販売、生産、物流など、これまで個別にシステムを導入することで分断されていたビジネスオペレーションを、一連のトータルな業務プロセスとして可視化、効率化するシステム。企業の経営目標やビジネス戦略を実現するための全体最適な業務プロセス管理を実現し、業務プロセスの継続的な改善・最適化にも効果がある。
キヤノンITSのWeb Performerは、必要なシステム要件を元に、GUIエディタなど可視化された開発画面を活用する迅速なシステム開発を支援するツール。Webアプリケーションと同時にドキュメントを自動生成するため、システム利用者が必要とするシステムの外部設計情報を素早く提供できる。
NTTデータ イントラマートはIM-BPMの市場への提供を担当する。IM-BPMの販売価格は開発プロジェクトの規模や期間などに応じた個別見積もりとなる。一方、キヤノンITSはWeb Performerの市場への提供を担当する。販売価格は最小システム構成で360万円(税別)からで、顧客のシステム構成により変動する。両製品を連携させたBPMシステムの開発やシステム導入においては、キーウェアソリューションズ株式会社などの両社のパートナー企業が担当する。キヤノンITSは、Web Performerを中核とするSIサービス事業で2020年に売上高50億円を目指す。