32ヶ国でオペレーション中の規格にて和製IoTサービス

あらゆるモノがネットにつながるIoTは、各種デバイスや機器群からの情報を監視あるいは集積し、分析して、生産性と業務効率を上げる。工場や農牧地、施工現場などでの導入が広がっているが、通信コストと品質、セキュリティ、つながる範囲にも気配りが要る。

スマートフォン向け回線では大量のデバイスをつなぐコストに耐えられない。といって有線網は現実的ではなく、無線LANやBluetoothでは接続距離に満足がいかない。いま最注目のIoT向け通信方式は、LPWA(Low Power Wide Area)だ。某モバイル業界団体は5年後に50億のデバイスがLPWAによって接続されるという。今日、IoTプラットフォーム「SORACOM」を提供する株式会社ソラコムと、京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)は、SORACOMがLPWAの一種である「Sigfox™」に対応と発表した。

Sigfoxは、低価格・省電力・長距離伝送が特長で、欧米中心に32か国で展開中。'18年60か国に増えるだろう、グローバルなLPWAとして導入が進んでいるという。KCCSは国内唯一のSigfoxオペレーターとして、インフラ構築およびネットワークサービスの提供を行っている。今年2月のサービス開始以降、順次エリアを拡大していて、来年3月までに全国主要都市、TOKYO2020の3月までに全国展開を計画している。

1回線からIoT / M2Mに最適化されたリーズナブルな利用ができる。無線通信の開始や解約、回線ごとのルーティング指定や、暗号化プロトコル変換、クラウド連携での認証情報の付与を、WebコンソールやAPIを通じて一括操作・管理が可能で、高度なシステムをセキュアかつ迅速に構築できる。「SORACOM Air for Sigfox」は、IoTクイックスタートの支援エコシステムを構築している、KCCSの新たなページを開くだろう。