ICT（情報通信技術）へ積極的に取り組んでいる株式会社 堀口組（北海道留萌市）の施工現場において、日立建機株式会社は、機械と人が「つながる現場」を実現すると発表した。
建設業に携わる顧客の施工現場における安全性や生産性の向上に貢献するという。クラウドソリューション「Solution Linkage Cloud」のアプリケーションとして、施工現場の見える化、進捗管理、機械と人との接近検知機能を持つ「Solution Linkage Mobile」を開発。機能追加や使いやすさの向上を図り、これを来年4月から国内で提供予定とのことだ。
車両、機械、作業員がスマートフォンなどモバイル端末を保有し、アプリ経由で位置情報をアップロード――それぞれが地図上に表示され、危険回避ができ、車両からの情報で進捗が計れる。「つながる現場」では、堀口組による、日立グループ推進の顧客協創プロセス――ビジョン・課題の共有、アイデアの創出およびプロトタイプの開発、実証を行い、顧客とともにソリューションを創出する手法――への全面的な協力の下、現場の実態把握から、施工現場での実証にいたるまで、顧客課題やその課題に応えるアイデアを基に、アプリケーションの基本構想を固めてきた。そのうえに、複数顧客との協創により、現場にとって実用的な基本機能を備えたアプリケーションを開発することができたという。
日立建機は今後も、さまざまな顧客との協創活動を通じ、お客の課題解決につながる機能の追加や、使いやすさの向上を図るとともに、機械の稼働状況などのビッグデータを蓄積するGlobal e-ServiceおよびサービスソリューションConSiteなど、日立建機が提供するソリューションとも連携することで、顧客の利便性を高めていくとした。