設計者のひらめきを3Dモデルに

設計者のひらめきを3Dモデルに
コンピュータを使って物体を表現し設計する手法には、ソリッド、サーフェス、ワイヤーフレームという3種類がある。
ソリッドは粘土細工と同様、断面も詰まっている。サーフェースは面の集合体であり、ワイヤーフレームは針金で面の境界線をなぞったような模型になる。船のスクリューや飛行機のプロペラは、3次元CGにて表面のみを定義するサーフェスモデリングでも、特に高度な類いだといわれている。 データ量は設計対象の大きさに比例しない。「巨大タンカーなんて、一部をデザインして、あとはドンバンドンッと引き延ばせば済むんだ」 かつて、ある大企業の人はそう言って、航空機の翼のデータ量がいかに膨大であるかを筆者に力説してくれた。流体力学は曲面を多用する自動車にも及んでいて、フロントやテールの3次元データは相当な量になるだろうとも...

全て閲覧(メンバー限定)