情報通信
雨の防災IoTをリース
梅雨入り間近だ。当編集部のある東京でも、曇りの日が続いている。
かび臭くうっとうしいけれど、日本を日本らしくしているこの季節は、農業の恵みとなる。
しとしと、ぱらぱら降る雨よりも忌み嫌い、恐るべきは沛然たる雨――。連日の豪雨だろう。
近ごろ、日本は亜熱帯地域になったかと思うような雨が降ったり、幾日も大雨に見舞われたりする。
それにより、河川氾濫や土砂災害等の被害が増えていて、自治体等を中心に雨量観測への要望が高まっているという。株式会社NTTドコモは、お客がどこにでも自身で雨量観測所を簡単に設置でき、いつでも観測データを確認できるクラウドサービス「どこでも簡測」を提供している。
「どこでも簡測」の雨量観測所は、ソーラーパネル&バッテリー搭載かつ組み立て式なので、商用電源や特別な工事を必要とせず、ユーザーが任意の場所に設置可能。気象庁検定に合格した雨量計を使用していて、ドコモの通信モジュールも搭載している。観測所を用いたサービスでは、観測データを災害に強く高セキュリティのクラウド上で管理するため、システム構築はもちろん、ユーザーによるサーバーのメンテナンスも一切不要だ。そして、場所と時間を選ばず、Webサイトでのデータ確認が可能であり、ユーザーが任意に設定したしきい値の超過を速報するアラートメール機能も備えている。
それを今回、これまでの一括購入方式に加えて、本体価格にクラウドサービスの利用料金も含め、月額34,800円(税別)からのリース方式での提供を開始し、より手軽に導入できるようにしたという。NTTドコモは、これからもIoTを活用した防災・減災の取り組みを通じ、安心・安全に役立つサービスの提供をめざしていくとのことだ。