アパート経営にもIoTとデータ解析を

アパートの内見においては、借りたい人と貸す人、仲介業者や管理会社とのスケジュール調整があり、鍵の貸し借りがあり、二者あるいは三者の現地同行がある。互いの情報収集や提示、感想とか意見の交換もあり、双方納得して、ようやく賃貸契約締結の運びとなる。

2017年5月2日 (BP-Affairs編集部)

手間を省き、契約に至る期間を短縮する「mireru」をきょう、アプリではじめるアパート経営「TATERU(タテル)」の開発・運営を行う株式会社インベスターズクラウド(証券コード:1435)が発表。その実証実験を自社の管理物件で7月31日まで行うとした。

入居を希望するユーザー(または仲介業者)とオーナー(または管理会社)を対象としたIoTソリューションを活用したスマートな内見システムだという。「mireru」の活用により、内見時、ユーザーや仲介業者、管理会社それぞれのスケジュール調整を行うことなく、見たい物件をすぐに内見することができ、賃貸契約締結までの手間や期間を短縮できる。またオーナーは、内見情報を可視化することで、不動産経営の判断材料として活用できるとした。

「mireru」の実証実験は、スマートな内見に特化した賃貸検索のための検証用サイトオープンを皮切りに、ユーザー(仲介業者)からの「mireru」の内見予約受け付け段階に進んでいる。きょうからは実際にシステムを利用し、物件の予約から現地でのスマートキーによる物件開閉錠、内見物件でのタブレットによるオーナー(管理会社)とのビデオチャット通話について運用の検証を行う。

インベスターズクラウド社はリアルエステートテックを推進するべく、不動産業界の業務フローの改善と同時に顧客が便利になるサービスを提供し、また、不動産の検索や仲介、賃貸管理、物件管理だけでなく、データの提供・評価・分析、不動産投資などに関する問題点を、ITをもって解決し、新たなサービスを生み出していくという。