気軽に語彙力を鍛えられるスマホアプリ「Chameleon」

言語学習にはボキャブラリー以外にも文法や文章読解、文章作成、スピーチなど、多くの科目に分かれるが、これらは全て単語力があってこそ成立する科目でもある。

言語学習を効率的に進めたければ、単語力に最も時間を割くべきであるが、スマホアプリである「Chameleon」は、そんな単語学習を飛躍的に高めてくれるアプリとなりそうだ。

語学学習におけるボキャブラリーの重要性

とある研究によると、ボキャブラリーはその人の語学スキルにおける50~70%もの割合を占めていると言われ、語彙力がどれだけあるかによって、その人の語学力の良し悪しがわかるとのことだ。

実際、言語というのは紐解いてみれば文字や単語の集まりであり、一つ一つの単語が何を意味しているのかが理解できなければ、文章はおろか、文法を学ぶこともままならない。

つまるところ、文法も文章も単語への理解度が浅いからこそ学習が進まないのであり、知りもしない単語が文法に組み込まれていれば、その文法を理解するのに多大な時間を要してしまうし、読みづらい文章というのは文の構造が難しいというよりも、むしろ使われている単語が難しいから、というケースがほとんどだ。

しかし、一度単語力が身についてくると、これまでとはうって変わって言語学習が平易になってくる。よく理解できない文法も、単語の並びによって感覚的に意味をつかむことができ、副次的に文法の仕組みも理解ができる。

また文章に至っても、やはり使用されている単語の意味がわかれば、たとえ文法がわからずとも、なんとなくそこに書かれている文の意味や、全体の流れというものが見えてくる。

会話に至っても、単語力があればとりあえずは単語を色々と並び替えるだけでコミュニケーションは取れてしまうため、やはりボキャブラリーがその人の語学力に最も近い要素と言えるだろう。

Chameleonは、そんなボキャブラリーをいつでもどこでも鍛えられるよう開発されたアプリで、主要な言語を網羅的に学べるだけでなく、国際的なスタンダードに合わせた学習効果を期待できる。

世界中の誰でも気軽に使える語学アプリ

Chameleonが取り扱うのは、英語や日本語、中国語、ドイツ語、フランス語など、非常に扱う言語が豊富であるため、多言語学習にも最適なアプリと言える。一度に二つ以上の言語を学ぶというのは一見すると難しそうだが、単語学習に絞ってしまえば、その難易度は標準的なものであるはずだ。
どんな外国語を学ぶか悩んでいるという人でも、試しながら使えるので、自分の取得したい言語を選ぶ上でも役に立ってくれそうだ。

Chameleonの内部には独自のアルゴリズムが搭載されており、ユーザーが必要とする単語を自動的に分析し、クイズ形式で出題してくれる。個人のスキルレベルに合わせた学習が望めるため、効果的な吸収が行えるだろう。

また、一回のレッスンも10分から30分まで、その時のタイミングに応じたカリキュラムで受講することができる。空き時間に少しだけ単語力を鍛えたいのか、家でじっくりと課題に取り組みたいのかによって学び方を変えられるのは、このアプリの優れた点だ。

Chameleonは無料での提供が予定されているが、使用回数や学習可能な単語に制限がかかることはない。有料版だけしっかりと勉強ができるという区別が設けられていないので、気軽に取り組めるのも嬉しいところだ。

学習する単語の内容は、国際的なTOEFLやHSKなどの言語学習検定に準拠するコンテンツとなっているので、偏った学習に陥ってしまう心配はない。

安心してアプリに取り組むことで、しっかりとグローバルスタンダードな能力を獲得することができるだろう。

学習内容の進捗状況は、スキルレベルとして数値化されるので、客観的に把握することも可能だ。

Chameleonは現在Kickstarterで出資者を募集しており、700円程度の出資で、広告が表示されない有料モデルを購入することができる。