コンパクトなプライベートスクリーンをどこでも実現「PRIVRI」

タブレットやスマートフォン、そして軽量ラップトップが定着したことで、好きな場所で仕事をしたり、映画を観たり、ゲームをしたりといった活動に従事することができる。

好きな場所で映像体験を楽しめたり、オフィスにとらわれずに仕事ができるというのは確かに便利なことではあるが、一方でストレスを覚えてしまうのが他人の目だ。

好きな場所でできるからといっても、飛行機の機内やカフェなどでラップトップを開けば、嫌でも他人の目が自分の開いているディスプレイに入ってきてしまうため、プライベートな時間を過ごすには少しストレスが多いだけでなく、ビジネスにおけるトップシークレットを扱うような業務の場合、迂闊に外では仕事をすることが難しくなってしまう。

「好きな場所で遊び、働ける」というのはあくまでもプライバシーの問題を考えない場合の話であったのだが、「PRIVLI」はディスプレイを完全なプライベートとするべく開発された、覗き見防止機能付きの特殊なスクリーンとなっている。

コンパクトなプライベートスクリーンをどこでも実現「PRIVRI」

専用グラスで完全なプライベートフィルターを実現

ディスプレイののぞき見防止機能は、フィルターや専用のシートを購入することで、通常のディスプレイにも手軽に付与することができる。

しかしながら、こういった外付けのアクセサリーによるスモークフィルターは、角度によっては自分以外の人から確認することができてしまうことがあるだけでなく、ディスプレイの正面に座らなければ閲覧することができないため、使用状況によってはラップトップの持ち主が不便を被ってしまうこともあるほどだ。

PRIVLIはそんな不便な使い勝手を解消するために生まれたディスプレイで、なんといってもその特徴は全面スモーク加工になっている点が大きい。

コンパクトなプライベートスクリーンをどこでも実現「PRIVRI」

側面や上部からのディスプレイ確認はできないようになっていることはもちろんのこと、なんと真正面からの閲覧も不可能になっているのである。

初めてPRIVLIを使用する際や、このことを知らないユーザーからすれば、一見するとなんらかの不具合が起きているのか、あるいは電源が入っていないのではと思われることもあるかもしれない。

しかし、PRIVLIは初めからディスプレイ単体では閲覧できないようになっており、外部機器を用いて初めてその中を覗き見ることができるようになっている。

メガネとフレームの2種類で防止

PRIVLIは、主に2種類の方法を用いることで、そのディスプレイを閲覧できる状態にしてくれる。一つ目は専用のメガネで、たとえ全面がスモーク状態で何も見ることができなくなっていても、メガネを装着して閲覧すれば、その中を見ることができるようになっているのだ。

そのため、PRIVLIを外出先でプライベートに使いたい場合は、専用グラスを装着して使用することで、完全なプライベート空間を構築することができる。

PRIVLIには専用のスピーカーも備わっているが、音声などもイヤホンやヘッドホンを使えば自分しか聞き取ることができないように方向付けることが可能になっているので、外出先でも完全なプライベート環境を構築可能だ。

ただ、空間がプライベートで覗き見られる心配がない時や、自分以外の人とディスプレイを共有したい時、あるいは専用グラスをかけたくない時には、この使い方が逆に重荷になってしまう。

そんな時は、PRIVLI専用のガラスフレームを使用することで、通常のディスプレイと同じく裸眼かつ誰からでも視認が可能なディスプレイとして運用することもできる。

コンパクトなプライベートスクリーンをどこでも実現「PRIVRI」

旅行先のホテルや、外出先でプレゼンが必要になった場合などは、こちらのガラスフレームを使用すれば問題はないはずだ。

ディスプレイは4K/1080pに対応しており、最高画質の映像や写真を気軽に楽しむことができる。その上プライベートフィルター付きということで、外出先でも存分に豊かな映像を体験することができるだろう。

サイズは13.3インチと15.6インチの2種類が用意されているので、好みに合わせたものを選ぶことが可能なのも嬉しいポイントだ。

また、スクリーンはマルチタップが可能なタッチスクリーン機能を搭載しているので、マウスがなくても気軽な操作が可能になっている。タブレット感覚で、外出先でもミニマルな環境で運用することができるだろう。

PRIVLIは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり229ドルで購入が可能だ。