音楽制作環境をさらに豊かなものにしてくれるエフェクター「MOD Dwarf」

ギタリストにとって、音楽のバリエーションを豊かにし、自分の表現力を拡張してくれる存在であるエフェクターは、大きな意味を持っている。

エフェクターは音楽制作の幅をうんと押し広げてくれる可能性を持っているが、一方でまだまだ使用における制限は多く、従来のエフェクターの使い勝手に不便を覚えていたアーティストたちは多い。

かといって、エフェクター一台に何十万もかけられるギタリストはほんの一握りであり、機材を何台も購入するくらいなら新しく曲を作ったり、スタジオを借りる方にお金と時間をかけたい部分もあるだろう。

「MOD Dwarf」はそんな高性能で汎用性に優れるエフェクターを求める音楽クリエイターに向けて開発された次世代のエフェクターで、必要に応じて様々な効果をアーティストに与えてくれるプロダクトだ。

カスタマイズ可能なエフェクター

通常、エフェクターはメーカーから販売されているものをそのまま使用し、その良し悪しや使い勝手の違いを理解しつつ、各ハードを使い分けるといった運用方法が想定されている。

いわば目的に応じて、自分のニーズに最も近いエフェクターを選ぶ一方通行の選び方が当たり前となっている中、MOD Dwarfは自分の必要に応じて、好きなようにエフェクト機能をアレンジすることができるようになっている。

音楽制作環境をさらに豊かなものにしてくれるエフェクター「MOD Dwarf」

MOD Dwarfはオープンソースでプロダクトが提供されており、必要に応じてユーザー側で自由にカスタマイズを行うことができる。ユーザーコミュニティの中で知識が共有され、その使い方にもアレンジが加わることができ、これまでのエフェクターでは考えられなかったような、新しい運用方法が提案されることも期待できる。

また、オープンソースによってコミュニティが活性化することで、初めてエフェクターを使うといった初心者にも、インターネットを通じて気軽にアドバイスを受けられる環境が整っていくことになるはずだ。

もちろん、MOD Dwarfは一度設定を完了すれば、そのまま他のエフェクターと同様、ステージでの運用が可能となっている。単にカスタマイズ性に富んでいるだけでなく、コンパクトな使い勝手も実現してくれているのが嬉しいところだ。

無料でいくつものプラグインを使用可能

そして最大の見所は、世界中のプログラマーが開発した多種多様なプラグインを、無料で好きなだけ使うことができるというところだ。

MOD Dwarfに好きなプラグインをインストールして、好きな楽器に接続して運用することができる汎用性と拡張性の高さは、他のエフェクターの追随を許さないレベルのクオリティとなっている。

専用のプラグインショップには、すでに300を超えるプラグイン可能な状態でスタンバイしており、今後も継続的なアップデートによって、これらのバリエーションはより豊かになっていく予定だ。

音楽制作環境をさらに豊かなものにしてくれるエフェクター「MOD Dwarf」

MOD Dwarfのユーザーは、毎月新しい音やエフェクトに触れることができる機会を与えられるのである。もちろん全てのプラグインは無料で提供されているので、最初の費用を払えばあとは自由にMOD Dwarfを使い続けることができる。

プラグインの種類は非常に豊富で、115を超えるアンプ、180を超えるエフェクター、30を超えるバーチャル楽器とMIDI楽器をそれぞれ使うことができるようになっている。MOD Dwarf一台で、あらゆる音楽環境を整えてしまうことも容易だ。

MOD Dwarfのユーザーインターフェイスも現代的なデザインが採用されており、整頓されていて画面上でも管理がしやすくなっているだけでなく、ミニマルでアーティストのクリエイティビティを阻害しないよう、配慮がなされた配置になっている。

操作も基本的にはドラッグ&ドロップで完結するので、新しいソフトウェアを使いこなすのが苦手という人にとっても、非常に使いやすいソフトとなっているはずだ。

MOD Dwarfは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり3万円程度の出資で購入することができる。本体にはもちろんプラグインダウンロードのライセンスも付与されるので、追加で課金が発生する心配もない。