バーコードを読み込むだけで簡単値付け「Pricetag Robot」

ただ、時間をかけて行わなければいけない作業の存在も依然として事業者の上にのしかかり続けており、人手と時間が足りなくなってしまいやすい個人事業主にとっては痛手であることは間違いない。
「Pricetag Robot」はそんな事業者の負担を少しでも軽減するために誕生したロボットで、商品のバーコードをスキャンするだけで自動的に値付けを行ってくれるプロダクトだ。

ネットショッピングに必要なコストの削減
インターネットを使ったポピュラーな商売としては、1つにオンラインショッピングが挙げられるだろう。決済機能さえ搭載してしまえば、自身のWebサイトで自由に物品を売買することができるため、店舗を用意する必要もないことから、実にコストパフォーマンスの高い手法であると言えるだろう。
ただ、問題となるのが商品の値付けや陳列である。商品を販売するには詳細情報をサイトに記載しなければならないのだが、これらは1つづつアップロードする必要があるため、手動で打ち込むとなると膨大な時間が必要になる。
また、商品情報はテキストだけでなく、写真も必要になってくる。商品写真はただ実物が分かれば良いだけならそこまで大変な作業ではないが、きちんとした写真を撮るとなると背景を用意したり、それなりに質の高いカメラを用意したりする必要があるため、これらの作業を行うのは非常に手間がかかってしまうのである。
人手が足りなければ新しく雇うというのも1つの手ではあるものの、人件費は決して無視できるものではないため、できる限り個人でできる範囲のことは一人で行いたいものである。

そこで活躍するのがPricetag Robotの存在で、これは一般に共有されているバーコードのデータベースにアクセスして、その商品に関するあらゆる情報を取得することができるという優れものだ。
普段何気なく目にしているバーコードだが、その中に含まれている情報の量は膨大だ。商品名はもちろんのこと、その商品の一般的なカテゴリーや小売価格など、最低限商品の説明をするために必要な情報は全てそこに含まれている。
特に価格情報についてはリアルタイムでアップデートが行われるため、過去のデータを手動で打ち直すといった手間は発生しない。オンラインショッピングが簡単になったことで、誰でもでも気軽に商品の売買が可能となった一方、その分商品の価格の変動も頻繁に起きるようになっている。
Pricetag Robotは常にAmazonや楽天の価格から相違がないように値段の設定が行われるので、その都度詳細を調べる必要はないのである。
画像の読み込みや送料計算も可能
また、Pricetag Robotはテキストの情報に加え、画像データの読み込みも可能となっている。宣材用に用意された画像をワンタッチで呼び出すことができるため、商品整理にかかる時間は大幅に削減されることになるはずだ。
また時間だけでなく、Pricetag Robotを利用することで経費の削減にも繋がるだろう。人件費をかけなくて良くなることはもちろんだが、撮影のためにカメラなどを購入したりする必要もなくなるため、業務のスリム化に大きく役立ってくれることは間違いない。
Pricetag Robotは商品の詳細に加え、販売に関する詳細なデータも自動的に計測してくれる。商品の重量や大きさから、販売にかかる配送料なども試算できるため、こういった計算に必要な時間コストも大幅な削減が可能だ。

データ入力作業は膨大な時間を要するバックオフィス業務であるが、Pricetag Robotを導入すればその作業効率は格段に向上することになりそうだ。
Pricetag Robotは現在Kickstarterで出資者を募っており、1万2千ドルの金額目標に設定している。