4Kタッチスクリーンを備えるオールインワンデスクトップ「Apollo: 32」

1つのデバイスに様々な機能が付与されるオールインワンがトレンドになる中で、大型の製品には特にそのサイズを活かした様々な機能が求められるようになった。

例えばテレビには単なるテレビモニターとしての機能だけでなく、HuluやNetflixといったストリーミング配信サービスの放送機能も搭載されるようになり、もはやデスクトップと大差ない性能を備えている。

家庭によってはテレビを観ないという家も少なくないため、最近ではPCのモニターが一家の中心となり、デスクトップPCで全ての用事を賄うようになりつつある。

「Apollo」はそんな次世代の家庭の大黒柱となるべく誕生した万能デスクトップPCで、ミニマルなデザインでありながらタッチスクリーンも搭載しているという優れた機能性が魅力となっている。


驚異の薄さと機能性

このデスクトップを見て一番に目を引くのは、何よりもその薄さである。32インチという大き目のディスプレイでありながら、ディスプレイ本体の厚さはわずか11ミリという、奥行きを全く必要としないデザインが魅力となっている。

この大きさであれば、これまではモニターが置けるほどのスペースを確保できなかった場所でも、容易にセッティングすることができるだろう。

また、この使い方はあくまでも通常のデスクトップモードの一例であり、Apolloの場合は角度を変更し、スタジオモードに移行することで平面となる一枚のスクリーンとして活用することも可能だ。

Apolloのモニターはタッチスクリーンとなっており、最大10本の指まで同時に認識することができる、高性能なものとなっている。

4Kタッチスクリーンを備えるオールインワンデスクトップ「Apollo: 32」

Apolloのモニターそのものをまるで大きなスケッチブックのようにして扱うことができるので、イラストレーションや写真編集など、クリエイティブな作業が多い人にとっては非常に重宝するだろう。

Apolloは自由に角度を変えることができ、誰でも簡単に持ち上げたり角度を低くしたりすることができる。また、45~60度といった微妙な角度であっても、重力に逆らってのセッティングに対応しているので、いきなり倒れてしまったりという心配もない。

専用のスタイラスペンであるApollo Stylusを利用すれば、Apolloのモニターに最適の質感で運用することができ、逆さにすると消しゴム機能を利用できるなどの高性能なイラストレーション体験を受けることができる。

内蔵OSにはWindows10 Proが採用されており、Surfaceなどの新型Win機をすでに利用したことがある人にとっては馴染みやすい使い勝手となるだろう。

1台であらゆる業務を遂行可能

Apolloはこれ一台でオフィスのあらゆる業務をこなすことができるデスクトップとして完成しているが、例えば高性能デュアルカメラもその機能の1つだ。

4Kタッチスクリーンを備えるオールインワンデスクトップ「Apollo: 32」

日中・夜間を問わず常に高画質のビデオ映像を撮影することができるので、ミーティングや、ちょっとした相談などはApolloによって行うことが可能だ。

映像に伴って、ApolloにはHi-Fi音質のマイクも内蔵されている。そのため、映像は綺麗でも肝心の音声が聞こえないというトラブルが発生する心配もなさそうだ。

コンピューター部分にはHDMIやUSB、イヤフォンジャックなどの各端子差込口も備え付けられているので、拡張性やその他の機器との互換性も他のPC同様に高い。これまでWin機を使っていたユーザーであれば、難なく移行することが可能だ。

また、OSやCPUを必要としないモニターのみを希望する場合は、27インチのモニターのみのバージョンも別で販売される。

こちらはタッチスクリーンなどのモニターの機能はそのままに、価格を抑えての利用が可能となっているため、サブモニターを必要としている人や、Apolloをマルチモニターで運用したいと考えている人にとっては嬉しい製品となるだろう。

Apolloは現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり1500ドルでの購入が可能だ。800ドルで販売されているモニターのみのプランはすでに売り切れてしまっているため、こちらが欲しい場合は追加の販売を待つ必要がある。