パワフルでリーズナブルな自動掃除機「MIRAVAC」

家庭の掃除は広くても狭くとも、なかなか億劫で後回しにしてしまいがちな家事の1つである。そんな中、最近ではルンバのような自動掃除機も性能が向上し、一般的な家庭でも導入が進んでいる。

円盤型のロボットが家の中を自動で駆け回るタイプの自動掃除機は、今や様々なメーカーから発売されているものの、どれもが高いコストパフォーマンスを発揮しているとは限らない。

もちろん高価なものを買えば相応のパワーを実感できるものの、安価に手に入るものは表面をなぞるだけで、しっかりと埃などを吸い込めていないということもある。

「MIRAVAC」は、そんな自動掃除機の利便性と性能の高さを活かしつつ、価格を抑えることにも成功した、コストパフォーマンスの高いプロダクトとなっている。

2つのモデルで2つの用途

MIRAVACは一見すると、一般的な円盤型のバキュームクリーナーとなっている。全2種類のリリースを予定しているが、その差異は見た目だけにとどまらず、性能の違いによって分かれている。

1つがLoopモデルで、こちらはあらゆる表面の床の掃除が可能で、通常の吸引に加えてモップがけも行うことができるよう設計されている。

もう1つがSwarveモデルとなっている。こちらもLoopと同様の床掃除機能を備えているが、モップがけの機能を備えていない代わりに、Swarveはカーペットの掃除に特化しているのが特徴だ。

MIRAVACを購入する場合、まずは自宅やオフィスの床がどのような表面で覆われているかを把握してから最適なものを選べるのは嬉しいポイントだ。フローリングのように固い床が目立つ家庭ならLoopを、カーペットや絨毯が室内の表面積の多くを占めているならSwarveをといったように購入するものを選ぶことが可能だ。

このように、機能をモデルによって特化させることにより、一台当たりの価格を低下させる代わりにモデルの一台一台をユーザーニーズに応えるようデザインされている。

パワフルでリーズナブルな自動掃除機「MIRAVAC」

コスト面での問題を解決するだけでなく、機能をあらかじめ排除してしまうことで、自動掃除機に慣れていないユーザーが操作に困惑させられてしまうリスクも小さくなっている。初めての自動掃除機で機械になれていなくとも、比較的簡単に扱うことができるだろう。

清掃パターンや周辺機能も多彩

MIRAVACが搭載しているクリーニングのパターンは、全部で4つ存在する。1つはZタイプと呼ばれるもので、これはアルファベットの"Z"を描くような形で掃除を行うパターンだ。比較的広いスペースを掃除するのに有効なモードで、室内をなぞるようにクリーニングを行ってくれる。

2つ目がバウンスモードで、こちらは壁や家具などに衝突した際、自動的にそれらを回避しながら掃除を進めていくものだ。

家の中に家具が溢れている人など、比較的ものが多い家庭では重宝する機能となりそうだ。

3つ目がスパイラルモードで、うずまきを描きながらクリーニングを行ってくれる。比較的Zタイプに近い挙動と効果を持っているが、よりひらけていて、物の少ない空間の掃除に適しているパターンとなっている。

4つめは壁づたいモードだ。こちらはその名の通り、MIRAVAC本体が壁沿いに掃除をおこなってくれるパターンで、埃のたまりやすい部屋の四隅や壁と床の接点付近などをしっかりとクリーニングしてくれる。

ユーザーはこれら4つの機能を掃除したい場所に合わせて選ぶことができるが、それが面倒に感じる場合はこれらとは別にオートクリーニングモードも備えているので、こちらを利用することもできる。

パワフルでリーズナブルな自動掃除機「MIRAVAC」

また、掃除を行う際に取りこぼしがないよう、MIRAVACにはヘアー・ダストセンサーが備わっている。特にペットの毛などは目に見えにくいものの、実際には多くの毛が空中や床の上に存在しているものだ。

視覚では捉えきれないものも、MIRAVACであれば確実に綺麗にすることができるだろう。

清掃能力だけでなく、MIRAVACは高い判断能力も備えている。崖上であることを瞬時に理解し、落下事故を防いだり、ソファや机の下を理解して清掃に当たってくれる。

最大で110分間の連続使用も可能なため、清掃中に充電が切れてしまうといったこともないはずだ。

MIRAVACは現在Kickstarterで注文を受け付けており、178ドルの出資で購入することが可能だ。