家庭用では珍しい顔認識機能付きスマートロック「US:E」
だが生活のレベルは向上しても、セキュリティに関しては従来の技術レベルに留まっていることも少なくない。例えばドアロックなどはその典型的な例といえるだろう。
多くの建物では部屋単位のロックにはアナログキーで解錠するタイプが一般的である。
たとえマンションなどでエントランスロックが存在するといった二重ロック化が行われていても、シリンダーを鍵に合うように回すだけでロックを解除できてしまうようでは完璧なセキュリティであるとは言えない。
スマートセキュリティロックの「US:E」はそんな従来のロックシステムとは異なり、顔認識機能によってドアの解錠を行うようにしてくれる次世代のプロダクトだ。
顔認識をはじめとする複数のロック方法
ドアロックは多くの場合、犯罪を未然に防ぐための抑止力としての機能が求められる。監視カメラと同様で、悪意のある人間から犯罪を起こそうという動機を削ぐことが重要になるが、そのためには突破が困難であることをわかりやすく表明することが大切だ。
そのためには、出かけるたびにきちんとドアロックを確認するなどの小さな手間をかけ続ける必要があるのだが、毎日ドアにロックをかけて出かけたり、ちょっとした外出のたびに施錠するというのはだんだんと面倒になってきてしまうものだ。
空き巣や不法侵入といった被害に遭うときは、このような面倒から手を抜いてしまった時に発生する。ついついセキュリティをおろそかにしてしまわないためにも、ドアロックには常に気をかけておかなければならない。
ドアロックがおろそかになってしまうのは、ひとえに施錠と解錠が面倒に感じてしまうことに原因があると言えるだろう。シリンダータイプのものであれば外出時にはポケットから鍵を取り出しては施錠と解錠を繰り返さなければいけないため、急ぎの用事の際などは大きな手間となりやすい。
US:Eはそのようなケースも解消するべく、顔認識機能を含め、善で6つの方法によってロック解除を実現するドアロックとなっている。
最も便利な解錠方法は、何と言っても顔認識能である。独自の3次元認識技術と4段階に分けられたAI認識技術によって、昼夜を問わず正確な認識システムを提供し続けてくれる。
US:Eには最大で100人分の顔を登録しておくことができ、家族や友人など、よく家を訪問する人には合鍵を渡さずともその人の顔を登録しておくだけで自由に出入りすることができる。
解錠の手順に関しても非常にシンプルで、US:Eに搭載されているカメラを覗くだけで認識は完了となり、自由に出入りすることができる。これなら何度も鍵を取り出したりする必要もないので、セキュリティ対策も億劫にならずに済むというわけだ。
また、US:Eの別バージョンとしてダイヤルキーでパスコードを入力するモデルも存在する。こちらは顔認識機能は使えないが、番号入力で同じシステムのセキュリティを使いたいという人には最適のモデルである。
同時に指紋認証機能も使うことができるので、顔認識以外の方法でセキュリティを強化したいという場合はこちらのモデルが良いだろう。
スマートカメラとしての役割でIoTにも対応
また、顔認識用のカメラを用いたリモートコントロールによる解錠も可能だ。US:Eをインターネットに接続し、スマートフォンの専用アプリケーションからカメラの前にいる人を確認することで、ドアロックを解除することができる。
インターホンにカメラがなくとも、スマホに通知が入り次第カメラで人物を確認すれば、同様の機能を得ることができる。
US:E本体の外部は非常にシンプルなパーツ群で構成されているため、ドアへの取り付けもスムーズだ。通常のドアロックと同様、複雑な配線や組み立ての手順もなく、基本的にははめ込むだけでドアロックとして活用することができる。
US:Eは通常の鍵にも対応しているので、万が一顔認識機能やパスコードが機能しない場合はフィジカルキーを用いてドアロックを解除することもできる。普段は財布やポケットなどに入れて降りて、緊急時にはこちらを使うという使用方法がオススメだ。
US:Eは現在Kickstarterで出資者を受け付けており、259ドル以上の出資で顔認識機能付きのモデルを一台、149ドル以上でパスワードと指紋認証に対応するモデルを購入することができる。