世界初のAR採用型スマートフォンメジャー「Arrim ONE」

スマートフォンが多くの人の手に渡ったことで、さまざな恩恵を私たちは受けることができるようになった。

スマートフォンが私たちにもたらしたことの最大の恩恵としてはインターネットが挙げられる。確かにパソコン以外の機器からいつでも誰でもネットに接続できる環境を構築させたことは人類史に残る功績ではあるが、他にももたらしたことが存在する。

例えば単純に考えて、老若男女問わず高性能なコンピューターをいつでも手元に用意しておけるというハイテク環境の構築に役立ったというのは大きな進歩である。携帯電話では不十分だったレベルに人類は到達することができた。

誰でも優れたコンピューターを持っているということは、誰でも高度なテクノロジー体験を得られるきっかけを持っているということでもある。「Arrim ONE」はこの点に着目し、誰でもいつでも気軽に活用でき、かつプロフェッショナルレベルの利便性を誇る測定器として誕生した。

優れた技術を誰でも手軽に

誰でもハイテク機器を持っているというのは、サービスを提供する側にとっても大きなチャンスである。それは言い換えると、性能の良いハードウェアはすでに一般レベルにまで普及しているので、開発者がハードウェアを用意せずとも優れたサービスを安価に提供できる機会が生まれるためだ。

そのため精度の高い電子機器、例えば産業レベルの機器なども、スマートフォンを活用すれば安価に市場へ供給することができる。

例えば水平器やレーザー照準器などは、外付けのセンサーや照射器さえ取り付けてしまえば、その他の計算はスマートフォンのコンピューターによって行うことができるようになるので、開発元は安価に製品を市場へ提供し、ユーザーもリーズナブルに新製品を購入・活用が可能になるのである。

Arrim ONEもまたそのような時代の流れに沿って誕生したプロフェッショナル向け製品で、拡張現実、通称AR技術を用いて物体や空間の測定を行うことを可能にしたスマートメジャーである。

AR技術といえば主にゲームなどで一躍注目を集めたようなイメージが強いのだが、スマートフォンのアプリケーションとしてはゲーム以外にも様々な利用方法が考えられている。

ARを駆使した測定器

Arrim ONEは現実世界に仮想の表示を直接映し出すことで、感覚的に情報を読み取りすいインターフェイスを実現する。

Arrim ONEは外付けのレーザー測定器をスマートフォンに取り付けることで昨日する。カメラからの視覚的情報だけでなく、レーザー照準によって情報に立体性を与え、三次元の空間情報を確実に取得することができるようになるのである。

世界初のAR採用がたスマートフォンメジャー「Arrim ONE」


距離や空間の測定は繊細な技術を要するが、一直線上に狂いなく照射されるレーザーを活用した測定は現代の技術では最も正確な測定方法の一つである。

一般的に普及しているメジャーは手動でメモリを測定したいものにあて、目視で距離を測るというものだが、レーザーの場合たるみなどもなく測定したい場所へ光が伸び、光源からの距離を間違いなく測定ができるので、詳細なデータを取得することができる。

また、測定のスピードも光の距離を計算するだけで済むため、従来の手法に比べてはるかに素早いものとなる。カメラと照準器を測定したいものの方へ向けるだけで、簡単・迅速に行うことができるだろう。

Arrim ONEの測定器はサイズも非常にコンパクトだ。一般的なスマートフォンの横幅とほぼ同じ程度の前兆となっており、ポケットやカバンに忍び込ませておくぶんにも都合が良い。

これまでのレーザー照準機器は高額かつサイズも大きいものが一般的であったが、Arrim ONEであれば最新の技術とコンパクト性でプロフェッショナルはもちろん、アマチュアレベルでの使用にも耐えうる便利な機器となりそうだ。

Arrim ONEの使用回数は一度の充電で最大1000回の使用が可能となっている。アウトドアでの活躍が予想されるぶん、充電せずに何度も使用できる点は大きなメリットである。

コストパフォーマンスの高さも特徴

また、Arrim ONEは一台あたり79ドルという価格設定も特徴である。レーザーによる距離測定のほか、高度や角度も測定できる機能を備えておきながらこの価格を実現しているモデルは他にない。

世界初のAR採用がたスマートフォンメジャー「Arrim ONE」


従来であれば一台一台での購入が必要であったが、Arrim ONEであれば一台でこの価格に収まっているのは大きなポイントだ。

Arrim ONEは現在Kickstarterで出資者を募っており、2万ドルの目標金額に対してすでに13万ドルの資金調達に成功している。

発送は世界各国に対応しており、2018年の9月から開始される予定だ。