音・光・ニオイ・科学の力で安眠を促してくれるデバイス「Sleepie」

現代人が夜眠れない理由には様々な要因が挙げられるが、それらはすでに慣習化していることがほとんどで、それを改善するということは難しいものでもある。「Sleepie」はそのような不眠の原因に注目し、ユーザーの習慣の改善ではなくユーザーにとって眠りに落ちやすい環境、リラックスできる環境をお手軽に構築することにフォーカスを置いたデバイスである。

枕元に置いておきたい一台

Sleepieはベッドの近くに備えて使用するタイプのデバイスだ。あらかじめお気に入りの機能を設定しておくことで、就寝時間や起床時間に合わせ、快適な眠りと健やかな目覚めを実現する手助けをしてくれる。

Sleepieの機能は多岐にわたる。眠りやすい環境を構築するために、Sleepieは主に音や光、ニオイといった感覚に働きかけ、安眠を促してくれる。

まず音に関しては、Sleepieは高周波と低周波のサウンドを発することができ、近くにいる人に鎮静効果を与えてくれる。音は睡眠を考える上で重要な役割を果たしており、刺激の少ない音を就寝時に流して置いてくれることで興奮を抑え、リラックスした状態へと導いてくれるのである。

また、視覚に関する情報として、光にも工夫が施されている。現代人が夜に眠れない、あるいは眠りが浅くなってしまう原因として、寝る前にパソコンやスマートフォンを使用してしまうことがよく挙げられる。

なぜ寝る前にパソコンやスマートフォンを見ることが睡眠に悪影響を及ぼすのかといえば、まずは寝る前に情報を吸収するすることによる興奮、そしてそれらのデバイスから発せられる光が目に影響を与え、日光と勘違いしてしまい、目が冴えてしまうのである。

最近ではそれらのデバイスから発せられるブルーライトが原因であると考え、ブルーライトのみをカットするメガネや省エネ機能というものを備えたものもある。光そのものが悪いのではなく、光の色の種類や放出方法の変化で解決を図った機能が、Sleepieには備えられている。

就寝時・起床時へのケアで快眠生活を

Sleepieはテーブルランプとしても機能する。いくら睡眠には暗闇が有効であるとはいえ、手元にランプがないというのは何かと不便であったりもする。あるいは真っ暗闇ではいささか不安であるという人もいるかもしれないが、Sleepieは睡眠の際に目に刺激を与えない光の色と量で周りを照らしてくれる。

また、Sleepieのランプは起床時にも有効だ。Sleepieは気象のタイミングに合わせてブルーライトを放出する光で周りを照らし、起床時刻の少し前から部屋を明るくすることで、自然と眠りから目覚めさせてくれるよう促してくれる。

睡眠状態から健やかに目覚めるための方法の一つとして、よく日光を浴びることが挙げられる。日光は確かに有効かもしれないが、部屋やベッドの角度によっては朝日を浴びられないこともあるかもしれない。

そのような時にSleepieを使用すれば、いつでも好きな時間に日光と同じ効果のある光を浴びることができ、朝日が浴びれない状況でも気分の良い朝を迎えられるだろう。

そしてSleepieのもたらしてくれるもう一つの効果として、ニオイの効果が挙げられる。匂いは目に見えないぶん私たちが見逃してしまいやすい要素であるのだが、リラクゼーション効果のある香りというものは間違いなく安眠の手助けをしてくれるものなのである。

Sleepieはアロマディフューザー機能を備えており、就寝時にはラベンダーの香り、起床時にはシトラスの香りで朝を迎えることができる。ニオイで快眠というのはイメージしづらいかもしれないが、香りが人の生活に与える効果は、あるとないとでは大きく異なってくるものである。

手持ちのスマートフォンと連携して、スマホからタイマーや就寝・起床時の効果を設定することもできる。まだ実装はされていないものの、Amazon Alexa、EchoのようなAIスマートスピーカーとの連携も予定されており、完成品にはその機能も搭載されるとのことだ。

Sleepieは現在Kickstarterで出資者を募っており、2万ドルを目標金額に設定している。すでにその目標金額を大幅に上回り、4万ドルもの出資金の調達に成功しているところからも、快眠デバイスの需要、そしてこの商品への注目度を伺うことができるだろう。

Sleepieは一台あたり79ドルで入手でき、11月に世界各国へ発送される予定だ。