揺りかごから墓場までのプログラミング教育を支えてくれる「KicoBox」

進化の著しいハイテクノロジー時代を生き残るため、プログラミング教育はもはや子供はもちろん、大人にも必要不可欠と言えるスキルともいえ、各年齢層に向けたセミナーやプログラミング教室は日本のいたるところで開催されている。

年齢別のプログラミングを学ぶための機会というものは確かに大切であるのだが、それよりも良いのが大人も子供も関係なくプログラミングを学べるような場やハードウェアの存在だ。どの年齢であってもプログラミングを学ぶ時には肩を並べて同じものを触ったり、幼児期に使っていた教育用デバイスが少年期・青年期になっても使うことができれば、使い勝手に慣れているぶん純粋にプログラミングに向き合うことが容易になるはずだ。

「Kikobox」はそんなニーズから生まれたプログラミング教育用ハードウェアで、一台で幼児から大人までの全年齢がプログラミングを純粋に学ぶことのできる機会を提供してくれる。


とっつきにくさを廃したプログラミングツール

従来のプログラミングは日常で用いる言語とは離れた取り付きにくい様子が人を遠ざけてしまっていた原因とも言えるのだが、Kikoboxはプログラミングによって実際に遊びながら学び、ひたすらプログラムを入力するだけではなくレスポンスもすぐに得られるようインタラクティブな使い方ができるよう設計されている。

無料で学べ、しかも一つの事柄を学ぶのに10分程度の時間で済んでしまうようなプログラミング学習は、子供だけではなく大人やこれから子供達にプログラミングを教えなければならない教員にとってもありがたい仕様であると言える。

KicoBoxは手のひらに収まるほど小さな立方体の形状をしているが、その小ささに似合わず様々な機能を備えている。例えば自ら光を発したり、モーター駆動が内蔵されていたり、スピーカー機能を持ち人工知能のような学習機能も備えていたりするのである。

あるいはジャイロスコープや追跡機能、タッチボタンにOLEDスクリーンなど、プログラミング学習には十分すぎるハード性能を持っている。これらを自らのプログラミングによって使用が可能となるようにコーディングすることはもちろん、さらに応用してこれらの機能を複合的に組み合わせ、新しい使用価値のある何かを創造してしまうことも可能だろう。その可能性は製作者の創造力次第で無限に広げていくことができるはずだ。

揺りかごから墓場までのプログラミング教育を支えてくれる「KicoBox」


少しでもプログラミングが身近になるための仕組み

そしてプログラミングはすでに世の中へ出回っている様々なソフトウェアなどを用いることで、より深く、そしてより楽しく学ぶことができるよう進化してもいるのだが、kikoboxはそういったリソースをきちんと活用できるよう設計されている。例えば「Scratch」は子供向けに開発されたビジュアルプログラミングランゲージで、従来のプログラミングのようにコードを一つづつタイピングせずとも、コードのかたまりをブロックのように組み合わせていくことで簡単にコーディングを行い、実装していくことができるというものだ。

KikoboxはそんなScratchと互換性を持っており、シンプルな操作でScratchを用いたビジュアルプログラミングと、一般的なテキストによるコーディングを使い分けることができるのである。
使い始めのうちはビジュアルで、プログラミングに体が慣れてきたら自由度の高いテキストコーディングに移るなど、スキルに応じた使い分けが可能となる。

また、人がプログラミングを学ぶ上で大きな障害となっている要素の一つに、実際のプログラミングへとりかかる前に膨大な準備時間が必要となっている点である。例えばプログラミングソフトウェアをPCにダウンロードしたり、複雑なケーブル配線をチェックするなど、プログラミングスキルと関係のないところが煩雑になっていることが原因でプログラミングスキル向上の弊害が生まれているのはなんとも悲しい話だ。

揺りかごから墓場までのプログラミング教育を支えてくれる「KicoBox」


Kikoboxのオールインワン設計はそういった余計な労力による機会損失を防ぐことを意識した作りになっており、純粋なプログラミングスキルにリソースを割けるよう心掛けられている。気の身近い子供達はプログラミングのみに集中でき、時間の少ない大人は効率よくプログラミングスキルを向上させることができるというわけだ。

また事前のセッティングが簡便であるメリットは、継続的にプログラミングを続けるためにも重要になってくる。KikoboxとPCさえ用意すれば良いというシンプルさは、飽きずにプログラミングを続けるためには大切な要素である。子供も大人も飽きずに楽しめるハードウェアがあれば、年齢も思考も違う両者が繋がれる場としても大きなメリットをもたらしてくれそうだ。

Kikoboxは現在Kickstarterで出資者を募っており、79ドル以上の出資でKicoBoxを一台リワードとして受け取ることができる。すでにプロトタイプは完成し、生産段階に移行しているため資金調達に成功し次第随時生産・発想が行われる予定だ。

Kikoboxは日本への発送も取り扱っているため、いち早く全年齢が楽しめるプログラミングツールを試したい方は出資してみると良いだろう。