世界最薄の国際規格45W急速チャージャー「Mu One」
たとえ衣食住が用意されていたとしても、安定した電力供給がなければスマートフォンやラップトップPCの充電はままならず、私たちの生活の大半の要素を占めているそれらがうごなければ、事実上生きていくことは難しくなってしまう。
そのため、電源が確保できなくとも充電できるポータブルチャージャーは、そういったスマートデバイスの次に必要不可欠なアイテムとなっており、常にデバイスとともに持ち歩くことが当たり前となりつつある。
ポータブルチャージャーはその役割柄、小さければ小さいほど、容量が多ければ多いほど、そして対応デバイスが多ければ多いほど優れたものであるといえるが、「Mu One」はこういった要素全てにおいて優れた性能を発揮してくれる。
手のひらサイズでパワフルな充電を実現
Mu Oneは手のひらに収まるような小さなサイズでありながら、あらゆるポータブルデバイスに適した充電機能を備えており、スマートフォンやゲーム機はもちろん、なんと最新のラップトップPCも充電できてしまうパワーを秘めている。
通常電子機器の充電は各デバイスに応じたワット数が求められており、iPhoneや音楽プレーヤーは5W、Androidスマートフォンは12W、タブレット端末や携帯ゲーム機は27Wほどのパワーが必要となる。
ラップトップ型パソコンに関しては45Wもの出力を必要とするため、基本的にはチャージャーではなく電源からの直接充電が必要となってしまうことがほとんどであるのだが、Mu Oneはその小ささとは裏腹に何倍もの体積を持つラップトップを充電できてしまうので、これがあればPCを頻繁に持ち出す人であっても電源探しに奔走する必要もない。
また、対応する充電コネクターも多様である。最新機器で一般的な端子はType-CやMicro USB、Lightningケーブルといったもので、Type-CはAndroidデバイスやMac Book、Micro USBはカメラ、LightningケーブルはiOSのデバイスに用いられており、Mu Oneはいずれの端子にも対応しているので、どういったデバイスを使っていても充電ができないということはない。
Mu Oneを一台手元に忍ばせておけば自分で使うのはもちろん、他人のデバイスを充電したり一人で複数台のデバイスを充電するのにも使うことができる。電子機器を複数台持ち歩く際には一つ一つのデバイスに合わせた充電器やポータブルチャージャーを持ち歩かなければならず、身の回りが煩雑になってしまうということも現代ならではの悩みではあるが、Mu Oneの汎用性の高さはそういった問題を解決してくれる上でも非常に有効である。
Mu Oneを実現可能にしたテクノロジー
こういった優れた性能を発揮することを可能にしているのは、いくつかの最新技術がMu Oneに採用されているためだ。一つはガリウム窒化技術(Gallium Nitride Technology、GaN)で、これは小さなスペースで大きな出力を持つことを可能にする技術である。最大45Wものパワーを発揮することを可能にしているのはこの技術のおかげであるといえる。
二つ目にパワーデリバリーテクノロジー(Power Delivery Technology)である。急速充電や各デバイスに対応したチャージングというものは、デバイスに応じた出力がスムーズに行えるかにかかっているのだが、この技術はまさにそのプロセスの最適化に大きく貢献し、素早い充電を可能としている。
そしてこれらの技術をさらに高めるテクノロジーが、オートディテクトチップである。これは接続されているデバイスがiOSのものなのかAndroidのものなのか、はたまた別のデバイスなのかを自動的に検知するシステムで、正しい出力レートで接続されているデバイスへ電力供給を行うために不可欠のものである。
これら三つのテクノロジーが合わさってうまく機能し合うことで、Mu Oneは驚くべき性能を発揮しているといえるだろう。
Mu Oneは自身が充電するための電源用端子も多様なカスタマイズが可能になっている。対応するコネクタはイギリス型とヨーロッパ型、そしてアメリカ型の三つで、自宅のコンセントに応じたコネクタに応じて好きなものを選ぶことができる。
日本はアメリカ型のコネクタであるため、普段の生活においてもそこまで違和感を覚えるほどかさばることはないものだが、イギリス型やヨーロッパ型は比較的コネクタが大きいものとなっている。
Mu Oneはその点においてもスマート化を目指し、コネクタも折りたたみのできるデザインとなっているため、かさばりやすいイギリス型やヨーロッパ型でも収納時は小さく、使用時は容易に展開できるデザインを採用している。
Mu Oneは現在Kickstarterで出資者を募っており、出資に協力することでMu One本体を手に入れることができる。45ポンド以上の出資でMu Oneを一台手に入れることができ、発送は世界各国に対応しているので日本からでも Mu Oneを手に入れることができそうだ。