インダストリー4.0 ヨーロッパの製造技術最新情報【前編】

インダストリー4.0 ヨーロッパの製造技術最新情報【前編】
2000年代前半まで経済成長率がマイナス続きであったことから「欧州の病人」とまで呼ばれたドイツ。しかしその後の政策を大きく転換させ経済回復を果たし、欧州において強い影響力を持つようになった。
ドイツと言えばものづくりにおいて非常に高い技術を持っているが、世界規模で見るとものづくりの拠点は安い労働力の発展途上国に生産拠点を置くところが多くなっている。ドイツの経済は回復したものの、将来の経済発展を見据えてテコ入れを行う必要があった。 2011年、ドイツ政府はドイツ連邦教育科学省とドイツ工学アカデミーが主体となって「Industry 4.0」を打ち出した。Industry 4.0の目標は「IoTを取り入れることによってドイツの国際競争力を高める」ことだ。2010年に発表されたハイテク戦略計画2020では、10年から15年のスパンで「気候・エネルギー」「健康・食品」「モビリティ」「セキュ...

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