4Kカメラ搭載ドローン「Moment Drone」
小型で自撮りに最適
特定の用途に役立つドローンも多いが、誰でも使える自撮り用のドローンも人気を博している。一般消費者でも手に入れやすい自撮りドローンだが、画質の良し悪しが課題となっている。小型で持ち運びやすいものが多いため、カメラの性能があまり高くないという機体も少なくない。今回紹介するのは自撮り用ドローンながら4Kカメラを備えた「Moment Drone」。軽量かつコンパクトなので、外出時に持ち運びやすいドローンだ。
4Kカメラを備えたドローン「Moment Drone」
Moment Droneは飛行しながら被写体を捕らえる4Kカメラを備えた自撮り用ドローン。折りたたみ可能なため持ち運びに便利な点がメリットだ。オートトラッキングモードではユーザーを認識して自動追跡し、ワンプッシュでホーム地点に戻すこともできる。自撮りを主な目的としたドローンは消費者層に合わせて使いやすい設計にしていることが重要だ。Moment Droneは高画質なカメラと多彩な機能を備えつつ、スマートフォンで操作できるため分かりやすくユーザーフレンドリーな使い心地を実現している。
Moment Droneは現在、クラウドファンディングサイトIndiegogoでプロジェクトを立ち上げて出資を募っている。目標金額は50,000ドル(約563万円)で終了予定日は2017年10月21日を予定している。支援する金額によって受け取れる贈り物は異なり、199ドル(約2.2万円)の早割プランからMoment Drone1台が贈られる。希望小売価格は349ドル(約3.9万円)なので、42%オフの価格で本体を受け取れることになる。送料は支援金額に含まれないとのことだ。
軽量かつ高画質
Moment Droneは軽量かつ折りたたみ可能なデザインを採用し、ノートパッドサイズまで折りたたみ持ち運ぶことができる。外出先で撮影することを想定した軽量なデザインでありながら、高画質な4Kカメラを備えている点が魅力だ。スマートフォンを操作することで簡単にドローンの操作と撮影ができるので、ドローンの操縦に詳しくないユーザーでもとっつきやすい設計だ。Moment DroneのカメラはUHD 4K/25FPSの動画と12メガピクセルの画像を撮影可能。従来の自撮りに特化したドローンで課題となっていた画質についても妥協しない製品となっている。
Moment Droneはユーザーが撮影したい位置まで操作するだけでなく、ドローン自体がユーザーを感知して自動で飛行できる。搭載されているビジュアル検出技術を使って検知したユーザーの顔や体を追跡し、ユーザーが移動すると自動でドローンが付いてくる機能を採用している。オートトラッキングを起動すればユーザーを追跡しながら動画撮影できるので、スマホを操作せずにハンズフリーで撮影可能だ。
Moment Droneの飛行性能
飛行しながら被写体を撮影するMoment Droneには、カメラ性能だけでなく安定した飛行性能も求められる。Moment Droneは激しい揺れに耐えてローリングシャッター現象を軽減する電子安定器を搭載している。ローリングシャッター現象とは、カメラのスキャン速度よりも速く被写体が動いていると起こる現象だ。電子安定期を搭載することで撮影した動画や画像がぼやけることを防ぐ効果がある。またSLAM 3Dテクノロジーに加えて、オプティカルフローセンサーと超音波センサーを搭載することで、安定した飛行と撮影を実現している。
ドローンを遠くまで飛ばしてしまったときに、ユーザーの手が届く範囲までドローンを操縦するのは手間がかかる場合がある。Moment droneにはGPS信号を利用してホーム地点に返す機能があるので、ドローンを遠くに飛ばしてもボタン1つで返すことが可能だ。完全に充電した状態であれば15分間飛行することができるので、撮影に使用するドローンとしては十分な時間飛行して撮影できそうだ。さらに機体は地面だけでなく手のひらでも簡単に離陸と着陸ができる。従来のドローンと異なりMoment droneはプロテクターでカメラが守られている。これによりドローンを手で掴んでもカメラを傷つけることなく使用可能とのことだ。カメラやプロペラがプロテクターで保護されているため、屋外だけでなく屋内での使用にも適している。プロペラによるケガを防いで撮影できるので、小さい子供がいる家庭には特に最適な設計だ。
本体サイズは400gと軽量で、折りたためばタブレットほどのコンパクトなサイズになりバッグに入れて持ち運ぶことができる。そのため外出先でも貴重な瞬間を逃さず撮影することを可能にしている。そのため常に操縦していなくても必要なときにドローンをバックから取り出して撮影を開始すればよい。Moment Droneには専用のアプリが用意されていて、ドローンで撮影した写真や動画はすぐにアプリで同期可能だ。アプリでファイルを編集してそのままソーシャルメディアにアップロードできる現在の流行を押さえたドローンとなっている。