
産業界の循環器である「物流」。グローバル経済を支えるサプライチェーンもそれなしには成り立たない――が、日本では、ドライバーの不足や長時間労働、荷主や消費者ニーズの高度化・多様化による多頻度小口輸送の進展などがあり、物流の2024年問題がクローズアップされた。
同問題の解決――流通業務の総合効率化に資する輸送網の集約・輸配送の共同化・モーダルシフト、ならびに労働環境の改善にもつながる貨物自動車運送事業における取引環境の適正化に向けて、「物流効率化法」(国交省解説)と「改正貨物自動車運送事業法」(同)が施行されている。
まずは上記物流新法対応として、データ活用による業務最適化が急務なサプライチェーン業界、そして、顧客体験のパーソナライズ対応およびチャネル多角化によるデータ統合の複雑化が顕在化しているデジタルマーケティング業界を対象に、このたび新サービスを提供するという。
ブレインパッドは23日、ジーアイクラウドならびにスリーシェイクと連携し、BI(ビジネスインテリジェンス)導入支援、データ可視化・アセスメントサービスの提供を開始すると発表した。同社のデータ活用プロフェッショナルによるデータの可視化を通じた各データの有用性のアセスメントと、スリーシェイクが提供するクラウド型データ連携ツール「Reckoner」を活用して、ジーアイクラウドが展開する「データ分析基盤クイックスタート」を組み合わせる。
それにより、さまざまな業界の顧客の投資対効果に見合ったデータ利活用を実現していく。金融・小売・メーカー・サービスなど1,400社超で、データの力をビジネス創造と企業価値向上につなげる手伝いをしているという。同社は、今回の取り組みを通じて、データ活用におけるプロフェッショナルとしての知見を活かし、BI導入支援とデータ可視化・アセスメントサービスにより、顧客のデータ利活用を強力に推進していく構えだ。