
生成AIが花開き、自律型AIエージェントも萌え始めた。世界では、それにより、人の事務仕事の負担軽減だけでなく、事業や企業の形を変えるような革新が起こりつつある。現在、企業の競争力維持に向けて、AIを活用した破壊的な企業変革を加速することが一層求められるが――
2024年春調査によると、生成AIについて「自社ビジネス効率化」「自身や周囲の困りごとを解決」といった捉え方をしている層が過半数を占めていたという。PwCコンサルティングは16日、多様なAIアセットを通じ、AIで生まれる新しい業務の在り方を体験してもらい、戦略的なAI活用へと導くサービス「Technology Driven Enterprise」の提供を開始する。
最新AI技術を活用しながら、業務全体を俯瞰した上での革新的なビジネスモデルの構築や業務改革を実現することを目指す。同サービスの主体は、AIアセットが展示されたオンラインプラットフォーム「Technology Driven Hub」を用いたワークショップであり、議論した内容をもとに業務課題解決に向けたAI活用が提案される。
同アセットには、AIエージェントで完全自動運営する「新しい会社」など複数のコンテンツを用意。商品企画、マーケティング、生産管理など業務に応じたAI活用ユースケースも含まれていて、デモ体験も可能。ワークショップでは、AI最新動向に関する講義や体験などで、新しい業務の在り方に対するアイデアを得てもらった後、クライアントが抱える課題やビジネス環境に応じたAI活用トランスフォーメーション(企業変革)について検討していく。
個別ではなく、業務全体の一貫したデジタルジャーニーを提供することで、AI技術を活用した次世代の業務改革構想が探索可能になるという。同社は今後、体験可能なコンテンツの拡充を予定するほか、オーダーメイドAIソリューションを提供していく構えだ。