自律飛行ドローン×衛星BBインターネットで社会資本を自動点検

これにより、あらゆる場所でのドローンの自律飛行、遠隔・リアルタイムな飛行制御や映像配信が行える。空撮データの一元管理と同データに基づく物体検出・変状検出が可能で、インフラ点検の省力化・高度化が実現できるという。

飛島建設は、KDDIスマートドローンと共同で、全自動型ドローンと衛星ブロードバンドインターネットを活用した「インフラ遠隔自動点検システム」を開発した。一昨年9月の全自動型ドローンによる地表面変位計測に続く共同開発の第二弾となる。Skydio社製ドローン「X2」と基地局「Skydio Dock for X2」を採用した"ドローン部"、KDDI提供「STARLINK BUSINESS」とIP65メッシュWiFiアクセスポイントを採用した"ネットワークインフラ部"――

ドローンを遠隔管制する"エッジ部"、ドローンセンシングのプロセス一元化を目的に開発した"クラウド部"で構成される。同システムの有効性について、オリエンタルコンサルタンツと共同で発電事業を行っている米沢大平小水力発電所(周辺はauサービスエリア圏外)にて実証実験を行った。結果、効率的かつ高度な点検を遠隔自動で実施できた。

今回の実証実験により、上記新開発システムは、山間部における建設工事や地下構造物の建設工事のように、非GNSS環境下かつモバイル通信不感地域でも適用できることが確認された。建設現場における技能者や資機材のカウントや位置管理、および進捗管理や出来高算出といった業務への適用も可能である。

今後は、人手不足や生産性向上といった建設工事の課題を解決するための手段として、屋内外を問わずあらゆる領域の工事現場を念頭に置き、同システムを活用していく予定だという。同社はまた、AI検出精度向上や検出対象の拡大、他のドローンやロボットとの連携などを目指し、建設現場のさらなる省力化および安全性向上を進めていく構えだ。