コロナ禍が終息したら自身の生活をどのように?そのためにも――

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが世界を一変させた。日本でも新しい生活様式やワーキングスタイルの導入・励行が叫ばれ、ワクチン接種が普及し、デルタ株の蔓延が終息したと思いきや、オミクロン株の登場でまた先行きが見えなくなった。

2021年11月、NRIは、26日から27日にかけて、全国20~79歳の男女合計5,156人を対象に、コロナ禍における生活やビジネスへの意識動向に関するアンケートを実施した。結果、「コロナ禍前の生活に戻していきたい」人は約3割で、「ある程度はコロナ禍前の生活に戻したいと思うが、完全には戻さないと思う」との回答が、ワクチン接種の有無(1回以上4,362人、未接種794人)に関係なく、最多で約6割だった。

自身の外出・飲食・旅行などについて尋ねたところ、「コロナ禍以前の頻度と同じになると思う」と「コロナ禍以前の頻度よりも多くなる/やや多くなると思う」を合わせた割合は、いずれの活動においても過半数に及んでいる。が、「コロナ禍以前の頻度よりも少なくなる/やや少なくなると思う」割合に注目すると、「大人数での飲食」と「海外旅行」はそれぞれ4割以上がコロナ禍以前より減ると回答している。

通勤やテレワーク・会食・出張などの見通しについて、「コロナ禍以前の頻度と同じになると思う」と「コロナ禍以前の頻度よりも多くなる/やや多くなると思う」の合計で、いずれの活動においても7~8割前後。なかでも、「オンラインでの打ち合わせ・商談」の頻度がコロナ禍以前より多くなるとの回答が約3割で、他の活動よりも高かった。一方、「海外出張」の頻度がコロナ禍以前より少なくなるとの回答も3割超だった。

コロナ禍前の生活に戻していくために必要なのは、ワクチン接種済の人も未接種の人も、「治療薬・治療方法の確立」が最多で7割超。次いで「医療体制の整備」が多く、65.1%だったという。