ネットにつながる、あらゆるモノに高度なセキュリティ機能を備える

消費電力等をオンライン確認するスマートメーターから始まり、生産設備やオフィスビルの管理、車両のメンテナンスや保険との連動のしくみに広がっている。IoTは、スマート家電とか混雑度マップ表示等にも活かされていて、まさにあらゆるモノがネットにつながる社会を作りつつある。

世界がIoT時代を迎えている。今月6日、ルネサスは、Armコア搭載32ビットマイコンシリーズとして、RA6M4グループ9種を新発売、量産を開始したこと、そしてこれによりRAファミリは42種へと拡大したことを発表した。RA6M4マイコンは、Arm® Cortex®-M33コアを搭載し、最大動作周波数は200MHz、Arm TrustZone®テクノロジに対応している。

それは強力なセキュリティと充実したコネクティビティ機能、最大1MBのフラッシュメモリと256 KB(ECC付64KB)のSRAMを搭載。セキュリティでは、TrustZoneテクノロジに加えて、ルネサス独自の暗号エンジンSecure Crypto Engineにより、複数の対称・非対称暗号アクセラレータ、高度な鍵の管理、セキュリティライフサイクル管理、改ざん検知、およびサイドチャネル攻撃への強い耐性など、優れたセキュリティ機能を実現する。

外付けセキュアエレメントを不要とするなどBOMコストを削減しながら、あらゆるIoT設計においてセキュアな機能を達成できる。それら機能とともに、最適なパフォーマンスを現実のものとする。ユーザーは、Armのエコシステムを活用できるだけでなく、ルネサスのFSPおよびパートナーエコシステムから提供されるRA Readyソリューションを使用でき、自社製品等の開発期間の短縮を図れるという。

同社の新製品は、ファクトリオートメーション、ビルオートメーション、メータ、ヘルスケア、家電など、幅広いインテリジェントなIoT機器の開発を加速する。