企業のビジョン・ミッション・バリューを多角的に診断して――

新型コロナウイルスの感染拡大(COVID-19パンデミック)を背景に、日本でもリモートワークが急浸透し、働き方の多様化が進んでいる。いま、企業の本質を改めて定義することが求められている。

経営戦略から組織体制、マーケティングや広報活動、従業員一人ひとりの業務に至るまでの一貫した指針、価値基準となるビジョンを再設計するニーズが高まっているという。企業のイノベーション創出を支援する専門組織である電通ビジネスデザインスクエアは、グリッドと共同で、企業のビジョンやミッション、バリューを多角的に診断するサービス「VISIONEERING Assessment」を開発。同サービスを9月7日に提供開始した。

現在の企業ビジョンが一貫した指針になり得ているのかを診断し、市場価値のみならず従業員満足度まで高める"本当に機能する企業ビジョン"の実装に向けた課題を見える化する。同サービスでは、経営陣や従業員らへのヒアリング、電通やグリッドとのセッションなどを通じてアセスメントを進行。コピーライターやビジネスプランナーらによる多面的な視点をもとに、結果は「VISIONEERING Canvas」、「VISIONEERING Funnel」に出力する。

①関係資料の準備、②事前ワーク、③ファネルリサーチ、④分析・仮説抽出、⑤アセスメントインタビュー、⑥統合分析、⑦アセスメント報告会の計7ステップから成るアセスメントプログラムを約2ヶ月間に渡って実施し、現状と課題を定性・定量の両面から可視化する。

今回の新サービスは、企業ビジョンの開発・設計サービス「VISIONEERING」を提供する電通ビジネスデザインスクエアと、企業へのCMO機能の提供やコンサルティングを担ってきたグリッド――両者の知見により、経営や事業、組織やマーケティング戦略などに対するビジョンの影響力の客観的・多角的な診断を実現したものだという。