近畿大学所蔵の貴重な資料をWebサイト上で公開

近畿大学は、中央図書館で所蔵している貴重資料の閲覧を可能とする貴重資料デジタルアーカイブの公開を開始した。NTTデータ関西とNTTデータとの協働により、NTTデータが保有するデジタルアーカイブソリューション「AMLAD(アムラッド)」を活用して構築。

中央図書館では、貴重書や学問上希少で資料価値の高いキストナーコレクション、「西洋古版日本・アジア地図」など特定の分野やテーマに基づいて収集したコレクションを含め、約5,000冊の貴重資料を所蔵している。

これらの貴重資料をデジタル化しWebサイト上に公開することで、利用者がPCやスマートフォンを通して自由にアクセスし、検索や閲覧、活用できるようにする。これまでも「エジプト誌」や「西洋古版日本・アジア地図」をWebサイト上で公開していたが、アーカイブシステムを導入することで、検索機能など閲覧における利便性を向上させ、学生サービスの向上のみならず文化、教育分野における研究の発展に寄与することを目指す。

AMLADは、キーワード検索やカテゴリ検索機能などの基本的な検索機能に加え、年代の範囲を指定して資料を検索可能なタイムライン検索機能を提供。直感的に資料を検索することが可能で、資料の検索性やアクセス性の向上を図っている。また、高機能閲覧ビューアにより、資料の拡大・縮小などの操作が可能で、研究用途にも活用できる。

デジタルアーカイブにおける画像共有のための国際規格「IIIF(トリプルアイエフ:International Image Interoperability Framework)」に準拠。他機関のデジタルアーカイブとの画像データを共有できる。

デジタル公開される主な資料は、ニュルンベルクの人文学者ハルトマン・シェーデルの「ニュルンベルク年代記」や、明 張居正・呂調陽 奉勅撰の「帝鑑図説」など。