武田薬品工業は、湘南ヘルスイノベーションパーク(以下、湘南アイパーク)がグランドオープンしたことを発表した。湘南アイパークは、日本初の製薬企業主導によるオープンでイノベーティブなエコシステムの醸成を目指して構想された。
湘南アイパークは、サイエンスにおけるイノベーションを強化するために、同社湘南研究所を開放することで立ち上がった。製薬企業が有する創薬ノウハウを基盤として、ベンチャー、スタートアップを含む産官学が結集し、ライフサイエンスにおける最先端技術・知見を活用したアイデアの創出・実現を可能とするイノベーションを加速化することを目指している。同社によると、湘南アイパークが目指す姿は政府・自治体の理解と支援をもらい、また日本政府の骨太方針や日本再興戦略に沿ったものだという。
湘南アイパークは、以下の4つを主な柱として活動し、2020年までに3,000人規模の研究者が集まる場となることを目指す。
・研究者の革新的なアイデアや技術がビジネスと結びつく場となること
・国家プロジェクト、自治体プロジェクトが盛んに実施される、垣根を越えた共創の場となること
・世界が注目する次世代研究のプラットフォームの場となること
・施設内にとどまらず、産業の雇用促進や街づくりと連動する場となること
湘南ヘルスイノベーションパーク ジェネラルマネジャーである藤本利夫氏は「イノベーションを創出するためには、様々なプレーヤー達が有機的に連携することが不可欠であり、ベンチャーセグメントを含む産官学間でのイノベーション、アントレプレナーシップおよびパートナーシップを促進する総合的なエコシステムの発展が必要。湘南アイパークは、世界規模の人材と投資を呼び込み、日本発のヘルスイノベーションを創出する場となることを期待している」と述べている。