スマート家電コントローラ、専用アプリ配信はじまる

近ごろテレビCMでも目にするスマートスピーカーは、経済新聞が比較するほど多彩になった。音楽をかけたり、調べごとをしたりする際声をかければ賢く応える高機能ケータイ以上に、それは未来的で、住生活をスマートにしてくれる。

いま、家の中には一体全体リモートコントローラがいくつあることか。テレビ受像機、録画再生機、オーディオ機器、エアコンに、小洒落た家には照明用リモコンもあり、ほとんどの家には給湯機器のものがあって、いずれカーテンや窓を電動で開け閉めするようになる。リビングのテーブル上に転がっている連中だけでもひとつにまとめたいと、マルチ機器対応リモコンを買ってがっかりしたことは無いだろうか――。

AV機器どころかエアコンなども、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」技術により声で制御でき、外出先から部屋の温度調節をしたり、両手が塞がっているときに視聴番組を変えたりもできる。「スマート家電コントローラ」2機種についてきょう、ラトックシステムとソフトバンクC&Sは、Googleアシスタントに対応した専用アプリの提供を開始した。Google Homeなど、当該スマートスピーカーに「OK Google、家電リモコンにつないで」と話しかけると、家電をコントロールできるようになるという。

「スマート家電コントローラ」はスマホアプリからWi-Fi経由で家電を操作する。赤外線リモコンをスマホ1台にまとめられ、おもなリモコンデータは登録済みですぐに使えるうえ、手動学習機能も備えている。本体に搭載の温度・湿度・照度センサーで状況を確認しながら、帰宅前やペットのいる空間のエアコンを適切に遠隔コントロールすることも可能だ。

そして最新アプリ(iOS版Android版)によって、昨年来のAmazon Alexaに加え、Googleアシスタント対応スピーカーとも連携できるようになった。