動画コンテンツの著作権侵害をAIで検知・監視

イー・ガーディアンは、テキスト化した動画内音声を人工知能(AI)が分析し、特定キーワードの検知を行う動画監視に特化した新AI機能「TextVoice(テキストボイス)」の提供を開始した。既存AIシステムとの連携により、高精度の監視を実現し、増加する動画コンテンツに対応する。

イー・ガーディアンは、投稿監視や風評調査、ソーシャルリスニング事業を手掛けており、安心・安全なインターネット環境の実現に向け、様々なサービスを展開している。

これまで、AIを活用したテキスト投稿監視システム「E-Trident」や東京大学と連携した人工知能型画像認識システム「ROKA SOLUTION」、画像内物体検知システム「Kiducoo AI」を開発し、投稿監視で培ったビッグデータ解析ノウハウと掛け合わせることで、実用的なAIサービスを提供してきた。

現在、スマートフォンの普及により動画視聴が定着し、ライブ動画配信や動画広告など、動画を活用したサービスが増加している。動画広告においては、その市場規模は2017年で前年比163%の1,374億円、2020年には2,700億円に達するなど、さらなる市場の拡大が予測されております(サイバーエージェント調べ)。

一方で、著作権侵害や薬機法(医薬品医療機器等法)違反など配信コンテンツの安心・安全性の担保が課題となっており、動画監視に対するニーズが高まりを見せている。

このような現状を受け、イー・ガーディアンは、これまで培ってきた投稿監視や広告審査代行のノウハウを活かし、動画コンテンツが著作権侵害や薬機法違反に該当していないかなどをAIシステムにより監視する新機能であるTextVoiceを開発、提供開始する。

TextVoiceは、動画内音声をテキスト化して特定キーワードを検知し、動画コンテンツが著作権侵害や薬機法違反などに該当しないかを監視する。また、ROKA SOLUTIONやKiducoo AIなどの既存AIシステムと連携し、著作権侵害等の違法動画配信パトロールや動画広告の薬機法チェックなどに利用できる。