食品の旬や産地、ディープラーニングで判別可能に

食品の旬や産地、ディープラーニングで判別可能に
プロ棋士に勝利したことですっかり有名になったディープラーニング(深層学習)技術。第3次AI(人工知能)ブームの立役者ともなったそれは、ただブームで終わることもなく、進化を続けていて、最近は実業界での活用や、科学技術への応用に期待が寄せられている。
AIは社会構造に変革をもたらす革新的技術だといわれていて、ディープラーニング(DL)の潜在能力は生物学や化学などの分野でも注目されている。がまだ本格的に利活用されていないという。理化学研究所の研究チームは、メタボロミクス――細胞に含まれる全ての代謝産物、代謝中間体などの小分子全体を網羅的に測定・解析する――研究に最適化した「DLアルゴリズム」を開発。魚類の核磁気共鳴(NMR)データを解析し高精度な産地判別が可能なことを示し、この判別に寄与する重要代謝物探索法も確立したことをきょう公表した。 DLにおける基幹的な計算アルゴリズムであるディープニューラルネットワーク(DNN)に着目したという。同...

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