沖縄銀行、オープンAPIを活用したFinTechサービス開発で合意

ふくおかフィナンシャルグループ傘下のiBankマーケティング(以下、iBank社)と沖縄銀行は、オープンAPIを活用したFinTechサービスの連携による新たな価値の共創を目指し、iBank事業への参画に関する資本業務提携に正式合意したことを発表した。

iBankは、スマホ/モバイルファースト時代に即した新しい顧客体験・価値を提供することを目的に、金融と非金融、日常と非日常をシームレスに繋ぐマネーサービスとして、参画銀行とiBank社が共同で展開する事業ブランドの総称。

今回の合意により、両社はiBank社が運営するスマートフォン専用アプリ「Wallet+」の導入に向けた共同開発に着手する。また、沖縄銀行が構築するオープンAPIを活用することで、スピーディーかつ低コストでのサービス実装を目指す。

API(Application Programming Interface)とは、外部のサービスとシステム連携をするためのプログラムやインターフェースの仕組み・接続仕様のこと。オープンAPIは、契約を締結した外部企業に対し、APIの仕様を公開することを意味する。銀行システムのオープンAPI化によって、外部企業が銀行の勘定系・情報系システムが持つ金融機能やデータを活用したサービスを提供できる。Wallet+は、アプリをダウンロード後、利用銀行を選択することで、各銀行の金融系機能を利用できるサービス。

沖縄銀行への展開に当たっては、2018年春時点までにリリースされている最新機能を全て実装。沖縄銀行の口座保有者(個人)には、新しいマネーサービスの体験を提供する。また、iBank社の様々なマーケティングサービスを活用して、各種金融サービスの利用促進や地域のパートナー企業(法人)への送客機能などを提供する。これにより、地域経済の活性化に資するローカルエコシステムの構築を共同で目指す。