全銀協、電子債権処理におけるブロックチェーン技術の利用可能性を検証

NTTデータが提供する金融機関向けクラウドサービス「OpenCanvas」が、全国銀行協会の「ブロックチェーン連携プラットフォーム」の実証実験環境の一つに採用された。

NTTデータでは、金融機関とFintech企業による新規サービス創出を促進させるため、高い信頼性とセキュリティを有したクラウドサービスやAPI管理機能、各種APIを提供する基盤「OpenCanvas」を2017年9月からサービス開始している。

ブロックチェーン技術は、仮想通貨をはじめとする様々な業務のあり方を大きく変える技術として注目が高まっており、全国銀行協会では「ブロックチェーン技術の活用可能性と課題に関する検討会」の設置や、ブロックチェーン技術における連携・協同型の実証実験環境として、ブロックチェーン連携プラットフォームの提供を検討してきた。今回、ブロックチェーン連携プラットフォームの実証実験環境の一つとしてOpenCanvasの採用が決定。実証実験の第一弾として、でんさいネットシステムのブロックチェーン技術の利用可能性に関する実験を開始する。

今回の実証実験では、NTTデータはブロックチェーン基盤の提供を行い、全銀電子債権ネットワークが基盤上にサービスの土台となる機能(電子記録債権の発生や譲渡など)を備えた試作アプリケーションを構築する。その後、電子記録債権の発生や譲渡といった基本的な取引を再現することで、技術的な評価・検証や課題の抽出を行う。