世界最小の4Gアンドロイドスマホが登場「Jelly 2」

スマートフォンは様々な機能を詰め込んだ利便性の高いデバイスだが、多機能性を追い求めるあまり大型化が進んでいる。

以前の携帯電話のように、メールや電話といった最低限の機能のみを使いたい人にとっては、不便なことも多いのがスマホの特徴だ。

ただ、最近ではiPhone SEのように、あえて小型モデルを最新スペックでリリースするようなケースも増えてきている。

需要は限定的だが、根強いニーズがあることは確かなのである。

「Jelly 2」はそんな小型のスマートフォン需要に応えるべく誕生した新型スマホで、手のひらに収まるほどの大きさが特徴的なプロダクトとなっている。

巨大化したスマホ市場と小型化のニーズ

現在一般的に流通しているスマートフォンは、両手で操作することも厭わないようなサイズのモデルが多い。

これはラップトップやタブレットの役割も担えるよう、スクリーンを大きくしたことによる影響だが、その上で犠牲となったのがポータビリティである。

従来の携帯電話としての役割も担っているスマートフォンだけに、携帯とラップトップやタブレットを併用しての運用を行ってきた人にとっては使い難い仕様だ。

スマホは確かに何にでも使える利便性を備えているが、ラップトップやタブレットほどのスペックとスクリーンサイズを備えているわけではない。

その上、従来の携帯電話ほどのポータビリティも現在は消失してしまっているため、どっちつかずの機能性になっている点はネックであると言えるだろう。

世界最小の4Gアンドロイドスマホが登場「Jelly 2」

そこで誕生したのがJelly 2で、これは現行のスマホよりもはるかに小さなサイズを実現したモデルである。

大きさは手のひらに収まるような小型サイズで、クレジットカードとほぼ同じサイズと言えばわかりやすいだろう。

老若男女を問わず片手で操作できるため、これまで両手でスマホを扱わざるを得なかった人でも、気軽に片手で扱えるようになる。

従来の携帯電話のように、馴染み深い操作方法が実現するだろう。

通常のスマホと同様の使い勝手も確保

OSにはAndroidを採用しており、これまでアンドロイドスマホを利用してきたユーザーであれば、操作に手間取ることもないだろう。

本体サイズがコンパクトとはいえ、スクリーンのサイズは3インチと、必要最低限の大きさはしっかりと確保されている点はありがたいところだ。

サイズは小さいとはいえ、基本的なスマホとしての機能もしっかりと備えている。背面には16万画素のカメラがあり、正面にも8万画素のカメラが備わっているため、写真撮影も可能だ。

アプリを利用して、ライブストリーミングやテレビ会議を行うことも十分に可能であるため、これまで通りスマホとしての役割も果たしてくれるのである。

小さなスクリーンだけでは、スマホの便利なアプリの数々をスムーズに使いこなすことは難しい。

そこで、Jelly 2には側面にもボタンを配置し、ショートカットキーとしてあらかじめ設定しておいたものはそのボタンを押すだけで起動することができる。

写真撮影やSNS、ストップウォッチなど、よく使うアプリはここに設定の上、運用することが可能なのである。

上海のメーカーから販売されるJelly 2だが、回線は4G対応で、世界中のLTE回線への接続も行える。

もちろんSIMフリーであるため、居住地や旅行先の回線環境に合わせ、自由な運用が行えるように作られているのも魅力の1つだ。

海外出張や、安価なSIMフリースマホを求めていた人には、嬉しい仕様と言えるだろう。

世界最小の4Gアンドロイドスマホが登場「Jelly 2」

また、非接触での決済などに使用するNFCも、Jelly 2には搭載されている。キャッシュレス決済を日常的に利用しているユーザーにとっても、優しいスマホと言えるだろう。

SuicaやPASMOなど、日本ではおなじみのIC決済にもしっかりと対応済みだ。

データの保存などは、micro SDカードを使って管理することができる。いつでも自由に抜き差しできるので、写真やテキストの共有も容易に行えるだろう。

Jelly 2は現在Kickstarterで注文を受け付けており、一台当たり1万6千円程度の出資で購入することが可能だ。