勇気と元気と愛を届けるメンタルヘルスケアスマートデバイス「CaringBand」

人を励ましたり、勇気付けたり、アドバイスを届けるというコミュニケーションが持つポテンシャルは、非常に有意義なものであることは間違いない。

たとえ勇気付けるほどの大それたものではなくとも、「元気?」などと声をかけたり、挨拶をするだけでも、その人にとっては大きなエネルギーとなるため、できる限りお互いに声をかけ続けあい、対面でなくとも習慣的に挨拶は続けていきたいものである。

新型コロナウィルスの影響により、多くの人はたとえ大切な人であっても直接会うことはおろか顔を見ることもできず、孤独な思いを抱えながら過ごしている。孤独感は精神的な不調をきたす原因となるほか、免疫力の低下により、さらに感染症への耐性を弱めてしまう危険性もある。

「CaringBand」はそんなコミュニケーション不足による弊害を防ぐために生まれたリストバンドで、いつでもどこでも自分は一人ではないことを思い出させてくれるウェアラブルデバイスとなっている。

シンプルに思いやりを伝えられるウェアラブルデバイス

遠い相手に気持ちを伝えたり、コミュニケーションを行う手段として現在主流なのがSNSだ。SNSは知り合いだけでなく、不特定な多数の人間とグローバルにコミュニケーションを行う機会を与えてくれるため、世界のコミュニケーションを一層活性化させたアプリケーションサービスである。

しかしながら、SNSでやり取りされる情報は必ずしもポジティブなものであるとは限らず、時には心無い言葉やショッキングな情報、あるいはフェイクニュースなど、その情報を受け取った人の精神を蝕んでしまうことも少なくない。

あるいはSNS疲れと呼ばれる現象に見られるように、過度に誇張された投稿やユーザー同士でずっと繋がっていないといけないというプレッシャーにより、メンタルヘルスに悪影響を及ぼすケースも見られる。

他の人とのコミュニケーションを一切絶ってしまうのは、人間にとって大きな負担となってしまう一方、SNSのように、常に人と繋がり続けているというのも決して最善であるとは言えない。

そんな微妙な現代人のバランスに応えるべく誕生したのがCaringBandで、これはリストバンドとして腕に身につけることで、簡単なサインをやり取りしながらほどほどのコミュニケーションを楽しむことができるよう設計されているのが特徴だ。

勇気と元気と愛を届けるメンタルヘルスケアスマートデバイス「CaringBand」勇気と元気と愛を届けるメンタルヘルスケアスマートデバイス「CaringBand」

使い方はいたってシンプルで、老若男女を問わず誰でも迷わず運用できる設計だ。まず、自身のスマホに専用のアプリをダウンロードして、コミュニケーションを取りたいと考える相手にブレスレットを送る。

ブレスレットを送った相手にもアプリをダウンロードしてもらえば、あとはこちらからアプリを通じて簡単なメッセージをテンプレートから選んで送るだけで運用が可能だ。

ポジティブメッセージ特化のメリット

他のSNSやコミュニケーションデバイスと違った特徴として、CaringBandはただポジティブなメッセージを送ることだけに特化している点が挙げられるだろう。

勇気と元気と愛を届けるメンタルヘルスケアスマートデバイス「CaringBand」勇気と元気と愛を届けるメンタルヘルスケアスマートデバイス「CaringBand」

SNSやスマホはメールや電話でのやり取りを行うといった、リッチなコミュニケーションを実行するために使用するため、実用的なメリットがある反面、その汎用性の高さゆえにコミュニケーションのストレス負荷も大きく、精神的なプレッシャーを与える要因にもなりかねない。

また、機械になれていないお年寄りも、その煩わしさで使用を敬遠するきらいもあるのだが、CaringBandはそういったデメリットを全て払拭している。

このリストバンドはアプリから限りあるメッセージから好きなものを選んで相手に送るだけなので、使用方法が限られている分、中身に何を書こうかと悩んだりする必要はない。その上、気が向いたらタップ操作で送れば良いだけなので、受け取る側もカジュアルにその気持ちを受け止め、返信しなきゃと気をもむ必要も無いだろう。

また、操作方法も単純明快なので、お年寄りでも気軽に導入できるはずだ。

CaringBandは現在Kickstarterで注文を受け付けており、29ドルの出資で本体を一台購入することができる。