レアメタル不要、MnO2触媒にてバイオ由来のPEF原料を合成

レアメタル不要、MnO2触媒にてバイオ由来のPEF原料を合成
海ガメの鼻孔からストローを抜く映像が世界を震撼させた。昨年来、プラスチックの行方が気になり、スーパーマーケットの入口ではポリエチレンテレフタレート製の、いわゆるPETボトルの山を見つめてしまう。がPETよりもバリア性に優れたバイオ由来のポリエチレンがある。
世界では、化石由来の様々な材料・製品に替わるものの研究開発が進んでいる。PETを代替するポリエチレンフラノエート(PEF)は生物由来のポリエチレングリコールと2,5-フランジカルボン酸(FDCA)を重合したものであり、再生可能性、ガスバリア性、熱安定性、低温での熱可塑性を持つため、食品容器・包装材としてのみならず、電子材料の封止材としても高いポテンシャルを有する。 "PEF"ボトルは東京五輪・パラリンピックでの大幅な使用増が視野に入れられるなど、今後のFDCA製品市場の開発と拡大の可能性は極めて高い。固体触媒を用いた5ーヒドロキシメチルフルフラール(HMF:糖や炭水化物から生成)酸化に...

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