ディープラーニング用いて少量の血液で14種のがんを判定する試み

ディープラーニング用いて少量の血液で14種のがんを判定する試み
日本において、がんは死因の第1位である。その死亡者数は年間37万人を超え、増え続けている。日本人の2人に1人ががんを患い、死亡した人のうち3.6人に1人ががんによって亡くなっている状態だという。
厚労省「平成29年人口動態統計月報年計」にそのような実態が示されている。一方で、がんは早期発見が重要なのに、検診受診率は3割程度――。先進国中でも低水準にとどまっている。がん検診はがんの種類により異なる検査方法で体の部位・臓器それぞれを検査する必要があり、精度のばらつきや検診費用、身体的負担などが課題となっている。 そして近年、ExRNAの遺伝子発現量に着目した研究が多数報告され、各臓器のがんに特徴的なマイクロリボ核酸(miRNA)の存在がわかってきた。がんにより体液中で発現しているmiRNAの種類や量が変動する、ゆえに簡単に採取可能な血液等を使った診断方法が期待されているという。 PFN...

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