タンパク質分子のダンス、長時間記録が可能に

タンパク質分子のダンス、長時間記録が可能に
私たちの体にある。すべての細胞の外層にあって細胞質を包む、細胞膜は物質を選択的に透過するほか、免疫現象や組織構築上で重要な働きをする(広辞苑第六版より)。それは、「液体」でできているという。
膜といわれると我々門外漢は固体をイメージする。が、細胞膜の中では個々の分子がダンス――動き回ったり、ときに静止したりしていて、「細胞膜で働くタンパク質分子群は、優雅にコーディネートされたダンスによって、細胞の外からやって来たメッセージ物質のシグナルを細胞内部に伝達しています」と、研究者が表現する。 膜内を様々な分子がどのように動き、互いに結合するかをみる、生細胞中の1蛍光分子をイメージングする方法 「SFMI」では、個々のタンパク質分子に蛍光分子で標識を付け、この標識の動きを、自家製の1分子観察蛍光顕微鏡で撮影して、動きや、結合する相手を替えていく様子などを追跡する。しかし顕微鏡下で観察を続...

全て閲覧(メンバー限定)