耳を澄ましても聞こえず個人認証

耳を澄ましても聞こえず個人認証
情報社会が急速に進展し、あらゆるモノがデジタル化(デジタルトランスフォーメーション)しつつある今、顔や指紋など生体情報を活用して本人を確認する技術「バイオメトリクス認証」は、セキュリティ分野での利用が拡大している。
そのなかでも、耳を使った耳音響認証は、常時および継続的に認証することで、ユーザのすり替り防止に活用できる。ハンズフリーで認証できるので作業中でも継続して本人の確認が可能。だが従来のそれは、常時認証において、人間の耳に聞こえる音(可聴音)が作業や思考の妨げになる。周囲の音が聞き取れないとか、ユーザに不快感を与えるなどの課題もあったという。 NECは、長岡工業高等専門学校の協力により、耳穴の形状の個人差を音で測定する独自のバイオメトリクス「耳音響認証」を強化。非可聴音で個人を認証する技術を開発したときょう発表した。マイク一体型イヤホンから送出する高周波(18~48 kHz)の非可聴音により、耳穴...

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